スーパーカー世代にはたまらないね!珍しいボディ色の「ディーノ」がオークションに登場 “屋根開き”仕様「246GTS」の令和での価値とは
オリジナルのボディ色「マローネ・メタリザート(メタリックブラウン)」の珍しい個体
2026年8月に米国で開催されるブロード・アロー・オークションの「ザ・クエイル・オークション」に、1973年式の「ディーノ246GTS」が出品されることになりました。
ルーフを着脱可能なタルガトップ仕様として高い人気を誇る1台ですが、どんなクルマなのでしょうか。

スーパーカーの歴史において、フェラーリ創設者エンツォ・フェラーリが病で早逝した最愛の息子アルフレード(愛称ディーノ)に捧げたブランド「ディーノ」は、特別なエモーションを宿した名車として語り継がれています。
ディーノ246GTSは、ピンファリーナが手がけた流麗かつ官能的な曲線美を持つスタイリングが特徴です。
12気筒エンジンを至上主義としていた当時のフェラーリにおいて、このクルマには息子ディーノが病床で開発に携わったとされる2.4リッターV型6気筒DOHCエンジンがミッドシップに搭載されました。
最高出力195馬力を発生するこのV6エンジンは、小気味よいレスポンスと目の覚めるような快音を響かせ、軽量な車体と相まって卓越したハンドリング性能を発揮します。12気筒の猛々しさとは異なる、軽快で洗練された走りの洗練度は、当時のスポーツカーの基準を大きく引き上げました。
今回オークションに登場するシャシ番号04568の個体は、数あるディーノの中でも極めてシックで上品な歴史を持っています。
最大の特徴は、その小粋な1970年代の雰囲気を色濃く残す「マローネ・メタリザート(メタリックブラウン)」のボディカラーです。
ディーノといえば赤(ロッソ・コルサ)や黄(ジロ・イエロー)が定番ですが、この深みのあるブラウンは工場出荷時のオリジナル色であり、近年そのスタイリッシュな魅力が世界的な再評価を受けています。内装には気品あるベージュレザーが組み合わされ、足元には標準仕様の14インチ「クロモドラ」ホイールが美しく収まっています。
この個体は1973年1月に工場を出荷され、アメリカへ渡りました。
米国仕様として製造された左ハンドル車で、実用的なオプションであるエアコンとパワーウインドウが新車時から装備されています。
その後、多くのオーナーたちの手を経て大切に引き継がれてきました。2021年にはステンレス製のエキゾーストシステムやコニ製ショックアブソーバーの装着、キャブレターの再構築などを含む大規模な整備が行われ、さらに現オーナーが所有してからは、工場出荷時のオリジナルカラーに忠実な全塗装と内装の全面的なリトリム(張り替え)という、妥協のない美的なレストアが施されました。
エンジン、トランスミッション、シャシのすべてが工場出荷時と一致する完璧な「マッチングナンバー」であることが証明されており、フェラーリ研究の権威であるマルセル・マシーニ氏による詳細な鑑定レポートも付属しています。
さらに、純正のツールキットやジャッキ、当時物の取扱説明書に加え、3ピースの専用トラベルバッグ(ラゲッジセット)まで完備されたこのディーノは、まさに文化財としての価値を持つ1台です。
予想落札価格は60万ドルから70万ドル(日本円で約9600万円〜1億1200万円前後)であり、その極上のコンディションと美しいオリジナルカラーから、世界中のコレクターの間で大きな話題となっています。
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