25年間途絶えていた“中免”で乗れる4気筒フルカウルスポーツが復活! ホンダ新型「CBR400Rフォア Eクラッチ」はかつてのCBR400RRとは別物
25年の空白を埋める4気筒フルカウルバイク
1990年代のバイクといえば、「CBR400RR」に憧れたライダーは少なくないはず。“普通二輪免許”で乗れる、4気筒エンジン搭載のフルカウルロードスポーツバイクです。
その系譜は2000年前後に途絶えます。2013年に「CBR400R」の名は復活したものの、搭載されていたのは2気筒エンジン。4気筒の咆哮を知る世代にとって、名前は同じでも中身は別物でした。
そうしたこともあり、事実上、四半世紀以上も空白状態が続いていたのですが、今回、ついに終止符が打たれました。ホンダが新型「CBR400Rフォア Eクラッチ(CBR400R FOUR E-Clutch)」を発表。2026年9月18日に発売するのです。
「CBR400Rフォア Eクラッチ」は、今春の「大阪モーターサイクルショー2026」で初公開され、去る7月3日〜5日に開催された「鈴鹿8時間耐久レース」での展示も話題となったニューモデル。同日に発表された新型「CB400スーパーフォア Eクラッチ(CB400 SUPER FOUR E-Clutch)」とプラットフォームを共用しながら、より走りそのものに集中できるフルカウルモデルとなっています。
スタイリングは、従来のフルカウルスポーツとは異なるアプローチを採用。金属を削り出したようなソリッドな面構成と、未来的な灯火類のデザインにより、先進的でシャープな印象を強めているのが特徴です。

パワーユニットは、新設計となる399ccの水冷直列4気筒4ストロークDOHCエンジンを搭載。スロットルバイワイヤシステムを採用するほか、エンジン各部の低フリクション化や高圧縮比化により、街乗りからワインディング、高速巡航まで、幅広いシーンに対応するスムーズな出力特性を備えます。
吸気系は、左右ヘッドライト下部にツインラムエアダクトを配置し、高速域でのシャープなエンジン回転フィールを追求。また、ファンネルの長さや径を調整することで、直列4気筒らしい高揚感ある吸気音を演出しています。
排気系には、4-2-1集合エキゾーストパイプを採用。カウルのすき間から美しい曲線を描くエキゾーストパイプが見える構成で、マフラー内部の連通管も最適化し、伸びやかな排気音に仕上がっています。
また、クラッチレバー操作が不要な“E-クラッチ(Honda E-Clutch)”を標準装備しており、シフトペダルの操作のみで変速できるのも大きなポイントです。さらに、スロットルバイワイヤとの協調制御により、シフトダウン時のエンジン回転数を制御して変速ショックを低減。急減速時や路面の段差などでリアタイヤが跳ねる場面などでは、前後輪の車輪速差から状況を検知し、半クラッチ制御を介入させることで車体挙動の安定に貢献します。
車体には、新設計の鋼管ダイヤモンド式フレームを採用。エンジンを車体構成の一部として生かしながら、各パーツの配置を見直すことでスポーツモデルらしい軽快なハンドリングと安定感の両立を図っています。
ライディングポジションは、フルカウルスポーツらしいやや前傾を強めた設定です。ハンドル位置やステップ位置を最適化することで街中での扱いやすさを確保しつつ、ワインディングでは積極的に荷重をかけられる姿勢に。ライダーが前後左右に体を動かしやすい形状のセパレートシートと相まって、スポーツライディング時の一体感を高めています。
足まわりには、フロントに倒立カートリッジタイプサスペンション、リアにプロリンク式サスペンションを装備。路面からの入力をしなやかに受け止めながら、コーナリング時には車体姿勢を安定させるセッティングで、日常走行からワインディングまで幅広いシーンに対応します。
カラーは、未来的な印象の“ベータシルバーメタリック”と、フルカウルのシルエットを際立たせる“マットバリスティックブラックメタリック”の2色が設定されています。
* * *
かつての「CBR400RR」はサーキットで速さを競うような存在でしたが、新型「CBR400Rフォア Eクラッチ」が目指したのは別の領域。車名が「RR」ではなく「R」となった背景にも、勝利のためのモデルではなく、日常的にスポーツバイクに乗る歓びを楽しんで欲しいという、ホンダの思いが込められています。
4気筒エンジンならではの鼓動を、特別なシーンだけでなくいつも走るお気に入りのルートで味わえる……四半世紀の時を超えて帰ってきた「CBR」は、名前も中身もコンセプトも新しい4気筒フルカウルスポーツバイクとなっています。
●製品仕様
・価格(消費税込):119万9000円
・カラー:ベータシルバーメタリック、マットバリスティックブラックメタリック
・車両サイズ:全長2055×全幅760×全高1125mm
・ホイールベース:1405mm
・シート高:780mm
・車両重量:187kg
・エンジン:水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ
・総排気量:399cc
・最高出力:58ps(43kW)/1万1500rpm
・最大トルク:38Nm/9750rpm
・燃料タンク容量:14リットル
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】