日本上陸は12台だけ! なぜ220馬力でも扱いやすいのか? アプリリア新型「RSV4 Factory」に見る“予測型電子制御”の実力とは
MotoGPマシン由来の一体型ウイングレットを採用
ウィリーが起きてから抑え込むのではなく、生じる前にバイクが先回りして防ぐ……そんな“先読み型”電子制御を搭載したスーパースポーツバイクが登場しました。それがアプリリアの新しいフラッグシップ「RSV4 Factory」です。MotoGPマシン直系の“翼”をまとい、220馬力を発生する注目のモデルですが、日本割り当て台数はわずか12台という希少な限定モデルです。
「RSV4 Factory」は、レースで勝つために誕生したモデルで、約11年間にわたって多くの称賛と勝利を獲得してきました。かつては同モデルをベースとするバージョンでMotoGP世界選手権にも出場したバックグランドを持ちます。
新型「RSV4 Factory」は、最高出力220HPを発生する1099ccの65度V型4気筒エンジンを搭載したトップレンジモデルで、MotoGPマシン由来の空力デザインや、予測型の電子制御マネジメントシステムを採用し、サーキットでのパフォーマンスをさらに引き上げています。
ルックスで大きく変わったのが、フロントまわりのエアロダイナミクスです。新しいフェアリングにはMotoGPマシンの開発で得た知見を反映した一体型ウィングレットを採用。2枚のウイング面を重ねた構造によってダウンフォースを高め、高速域での安定性やコーナリング時の接地感を向上させています。
ボディワークは、ライダーのプロテクション性能と空力効率を高めるために再設計され、従来モデルと比べて空気抵抗係数を6%、ウィリー傾向を8%低減。燃料タンクとライダーの脚の間に空気が入り込みにくい形状や、新しいラジエターファンの採用などにより走行時の快適性にも配慮されています。
パワーユニットは、ユーロ5+排出ガス規制に適合しながら、最高出力220HP/1万3000rpm、最大トルク127Nm/1万800rpmを発生。52mmのスロットルボディや再設計されたエキゾーストシステムにより、力強さと扱いやすさを両立しています。

電子制御には、車両の状態を先読みする新しい制御ロジックを搭載。速度、バンク角、ギアポジション、スロットル開度などの情報をリアルタイムで処理して必要な介入を予測します。従来のように挙動が生じてから制御するのではないため、より自然でスムーズなライディングをサポートします。
また、aPRC(アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール)も進化。トラクションコントロール、ウィリーコントロール、エンジンマップ、クイックシフトなどを備え、ライダーは走行シーンや好みに合わせて車両特性を調整できます。
なかでも注目したいのが、新しいウィリーコントロールです。ウィリーが発生してから強く抑え込むのではなく、発生を予測してなめらかに介入する仕組みを採用。ライダーの操作傾向も学習しながら制御を最適化し、加速時の安定感とパフォーマンスを両立しています。
足まわりには、オーリンズ製の電子制御サスペンション“Smart EC 2.0”を採用しています。フロントはNIX倒立フォーク、リアはTTXモノショックで構成され、路面状況や走行シーンに合わせて減衰特性を制御。サーキット走行では、コーナーごとにサスペンション設定を自動調整する機能も活用できます。
ブレーキシステムには、ブレンボ製のHYPUREモノブロックラジアルマウントキャリパーと330mmデュアルディスクを組み合わせ、220HPのハイパワーを受け止める制動力とコントロール性を実現しています。
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220馬力というスペックからは圧倒的な速さが想像できますが、新型「RSV4 Factory」の真価は、その力を意のままに操らせてくれる制御の巧みさにあります。ライダーのクセを学習し、コーナーごとに足まわりの特性を変える……そんな“先読み”の制御を日本で体感できるのは、わずか12人だけです。
●製品仕様
・価格(消費税込):363万円
・カラー:シェイクダウン インディゴ
・サイズ:全長2055×全幅735mm
・シート高:840mm
・装備重量:204kg(燃料90%搭載時)
・エンジン:水冷4ストローク65度V型4気筒DOHC 4バルブ
・総排気量:1099cc
・最高出力:220HP(161.8kW)/1万3000rpm
・最大トルク:127Nm/1万800rpm
・燃料タンク容量:18リットル
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