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注目の3列7人乗りSUV ボルボの新フラッグシップ「EX90」はどんな走り? 乗ってわかった“圧倒的な静かさ”の理由

圧倒的に静かな室内の理由

 ということで、走行中は不整路面でもカドがある振動が室内に伝わってくることなく、荒い路面でも静粛性を保った走りで快適でした。

 これは非常に剛性が高いボディ骨格、新しく採用したデュアルチャンバー式エアサスペンションの効果もありそうです。

ボルボ新型「EX90」の走り
ボルボ新型「EX90」の走り

 室内が静かな理由はもうひとつ、ウインドシールドだけでなく横の窓ガラスも後席も含めて防音性、熱遮断性の高い合わせガラスになっていることです。

 静粛性は高く、後席と前席との話もしやすく快適でした。今回は試してないですが、車内のスピーカーを使って前席と2列目/3列目での会話がしやすいようにするシステムも組み込まれているそうで、ファミリー層のウケは良いと思います。

 走りは前後のモーターがアクセルペダルに忠実に反応するので運転しやすく、疲れずに長距離ドライブができました。ワンペダルドライブも可能でしたが、筆者は「Auto」が走りやすかったです。コースティング+自動で車間距離を見てブレーキ調整してくれるモードです。

 もしアクセルペダルを床まで踏み込んだらホイールスピンもせずにロケットスタートができるのは高性能BEVと同じです。

 2.7トンオーバーの車体でも、0-100km/h加速を4.2秒で駆け抜けます。ファミリーカーとしては過剰なパワーですが、7人乗って荷物を積んでもゆとりを持って走れるので楽にドライブができます。

 日光・中禅寺湖までの往きは都市高速道路、東北自動車道、日光宇都宮道路を経由したあと、いろは坂を登って一気に中禅寺湖まで行きました。

 このとき感じたのはシートの良さです。北欧家具の良さをそのままクルマにも取り入れた感じで、骨格がしっかりしたシートはうまく身体を支えてくれて、ソフト過ぎず座り疲れがないシートでした。いろは坂ではタイトコーナーが連続しますが、サイドサポートが身体のツボを抑えてくれる感じで、楽でした。

 帰路は編集部員の運転で、後席での乗り味を試しました。2列目は3席ですが、それぞれ独立してシートスライドとリクライニングが可能です。シート幅は広くないものの、ホールド感は良く快適なドライブでした。全席ヘッドレストが高い位置までカバーできるので、衝突されたときの安全性も高そうです。

 後席でのメリットは大きなパノラマガラスルーフがあることです。前席では後ろを振り向かないと見えませんが、後席では目の前に大きく空が広がります。アクティブ・エレクトロミック付きパノラマガラスなので日差しが強い場合には電気的な防眩機能により、キャビン内の太陽光の明るさを制御できます。これは車内のプライバシーを守ることにも役立ちます。

 大容量バッテリーにより満充電からのレンジ(航続距離)は650km(WLTC)ですから、長距離ドライブにも対応できそうです。充電も相手の充電器の性能にもよりますが、EX90としては短い時間での充電が可能です。

ちなみに今回の東京・青山から中禅寺湖の往復でも、戻ったときにバッテリー残量は20%以上ありました。

ボルボ新型「EX90」
ボルボ新型「EX90」

●VOLVO EX90 Ultra Twin Motor Performance
ボルボEX90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス

・車両価格:1399万円
・試乗車オプション込み価格:1417万9750円
・全長:5035mm
・全幅:1965mm
・全高:1740mm
・ホイールベース:2985mm
・車両重量:2710kg
・モーター最高出力(前/後):299ps/381ps
・エンジン最大トルク(前/後):390Nm/480Nm
・バッテリー種類/総電力量:リチウムイオン/106kWh
・一充電走行距離:650km
・電力量消費率:180Wh/km
・駆動方式:電子制御AWD

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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