全長5.3mオーバーで自動開閉ドアも用意 “アウディ史上最大のSUV”新型「Q9」世界初公開! 6人乗り仕様のキャビンはまるで“ビジネスクラス”
世界初の曲面OLEDリアライトとハンズフリー走行で旗艦らしさを表現
新型「Q9」では、アウディが得意とするライティング技術も大きな進化を遂げています。
リアには、量産車世界初となる曲面デジタルOLEDパネルを用いたコンビネーションランプを設定。厚さわずか0.1mmの超薄型ガラスを使用することで、ボディパネルの曲面に沿う立体的な形状を実現しています。
左右合わせて計6枚の大型OLEDパネルには、合計512個の発光セグメントを配置。斜めや側方からも光を確認しやすいため、造形の自由度だけでなく夜間の視認性向上にもつながっています。
デジタルOLEDリアライトとデジタルマトリクスLEDヘッドライトを組み合わせた仕様では、夜間の右左折や車線変更時、前後のダイナミックターンシグナルと連動して路面へ矢印状の方向指示を投影します。
運転支援関連では、“アダプティブドライビングアシスタントプラス”が設定されることがポイントです。ドイツ、米国、カナダの認可された高速道路では、一定の条件下でステアリングから手を離して走行可能。ドイツでは最高130km/h、米国とカナダでは最高85mphまで、システムがステアリング、加速、減速を支援します。
ただし、自動運転レベルはSAEレベル2であり、ドライバーには常に周囲を監視し、必要に応じて操作を引き継ぐ責任があります。
また、ドライバーが反応しなくなった場合には、警告を段階的に発した上で減速。条件が整えば高速道路の路肩へ車両を移動させ、停止後に緊急通報をおこなう機能も備えています。

シャシーでは、足まわりに車高と減衰力を自動調整するアダプティブエアサスペンションを標準装備しています。最低の位置からリフトモードまでの調整幅は90mmと大きく、乗降時には車高を下げることで乗り降りしやすくできます。
リアタイヤには、最大5度の後輪操舵機能も装備。低速時には後輪を前輪と逆方向へ動かして小回り性能を向上させる一方、高速走行時には前輪と同じ方向へ操舵し、車線変更時の安定性を高めます。全長5.3mを超える大型SUVだけに、市街地での取り回しに効果を発揮しそうです。
なお、ドイツにおける発売当初のパワーユニットは、3リッターのV型6気筒ディーゼルエンジンのみ。電動コンプレッサーが必要に応じて1.2秒で過給圧を高めることから、低回転域からレスポンスよく力強い加速を引き出します。
エンジン単体で、最高出力299ps(220kW)、最大トルク630Nmを発生。そこに最大24ps(18kW)のアシストをおこなうマイルドハイブリッド機構“MHEV plus”も組み合わされます。
トランスミッションは8速の“ティプトロニック”で、アウディ独自のフルタイム4輪駆動システム“クワトロ”を標準搭載。サスペンションや駆動系などを調整する“アウディドライブセレクト”には7種類のモードが用意されます。
新型「Q9」はドイツではすでに受注を開始。納車は2026年11月から始まります。ドイツでの価格は10万8400ユーロ(約2020万円、1ユーロ=186.32円換算)からとなっています。
なお日本仕様は、上陸が実現するかなどを含め、詳細は明らかになっていません。
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アウディが新型「Q9」で目指したのは、単に「Q7」や「Q8」より大きなSUVをつくることではありません。広い3列シート、2列目に独立シートを備えた6人乗り仕様、自動開閉ドア、光と音に包まれる室内などにより、移動時間そのものを上質な体験へ変える“モバイルリビングスペース”を提示しています。
アウディが車名に初めて数字の「9」を与えた理由は、その車体の大きさ以上に、ブランドが考える新しい高級車の姿を体現している点にあるといえそうです。
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