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量産車として世界初の“500cc2スト2気筒”搭載! 当時は市販車最速だったスズキ「T500タイタン」を米国で発見 55年経った旧車の価値は

徹底したレストアが施された1971年式の出品車両

 今回オークションに出品された個体は、1971年に製造された車両です。

米国オークションに出品、落札された1971年式スズキ「T500」
米国オークションに出品、落札された1971年式スズキ「T500」

 1人のオーナーによって35年間にわたり保管された後、2000年代半ばに大規模なリフレッシュ作業が実施されました。

 外観デザインは、パールレッドを基調としつつホワイトのアクセントが入るカラーリングに再塗装されています。

 くわえて、フェンダーやヘッドライトアセンブリ、各種ブラケットなどのパーツにはクロームメッキ処理が施され、フレームはパウダーコートで仕上げられています。

 足まわりについては、クローム仕上げのリムとスポークを用いたワイヤースポークホイールが装着されており、フロントが19インチ、リアが18インチという構成です。

 タイヤはIRC製のものが組み合わされており、アルミ製のドラムブレーキハブは研磨によって当時の質感が復元されています。

 また、サスペンションシステムについても、フロントのトリプルクランプが改修され、リアにはクローム仕上げのショックアブソーバーが新たに導入されました。

 ハンドル周りには、クローム仕上げのハンドルバーにデュアルミラーが装着され、フリクションスタイルのステアリングダンパー調整ノブが備わっています。

 計器類は日本精機製のものが採用されており、時速150マイルまで刻まれたスピードメーターと、7000回転からレッドゾーンとなるタコメーターが配置されています。

 シート部分は、シートパンのブラスト処理と溶接、内部フォームの修理が行われ、表皮カバーとクロームボタンも新しいものへ交換済みです。

 そして、搭載されるエンジンは、レストア作業時にオーバーホールが実施されています。

 クロームメッキが施されたデュアルエキゾーストシステムを備え、現在の出品者によって、燃料タンクの洗浄やキャブレターの調整、コントロールケーブルの最適化、ギアボックスオイルの点検と補充などが行われました。

 駆動系についても、ドライブチェーンが2008年に交換され、シフトシャフトのシールは2019年2月に新しいものへと更新されています。

 走行距離については、5桁のオドメーター上の表示で約7000マイル(約1万1200km)となっており、現在の所有者のもとでは約20マイルが走行されています。

 なお、今回のオークションでは27件の入札を集め、最終的に8300ドル(約135万円)で落札されました。

※ ※ ※

 今回オークションに登場したT500 は、量産車として大排気量2ストロークエンジンの可能性を示した一台です。

 今回のように長期間にわたり保管され、その後詳細なレストアがほどこされた個体が、北米市場で良好な状態を維持している事実は、日本の旧車が持つ資料的な意義を示しているといえます。

 純正のツールキットやサービス記録も付属しており、このようなコンディションを保つ車両は、世界中の愛好家の間で引き続き注目されると予想されます。

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Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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