36年前の個体なのに走行わずか1532キロ! ビッカビカの「赤いカウンタック」をオークションで発見 リアウイングなしの「最終進化形」の気になる予想価格とは
カウンタックのなかでもっとも扱いやすい最終進化モデル
ランボルギーニ・カウンタックの最終進化形として知られる「25th Anniversary Edition(25周年記念エディション)」が、RMサザビーズのモントレー・オークションに登場します。
1990年式の今回の個体は、カタログ掲載時の走行距離がわずか1532km(約952マイル)。新車からの時間がそのまま封じ込められたような「タイムカプセル」と呼ぶにふさわしいコンディションを保っています。
25th Anniversary Editionは、ランボルギーニ創立25周年を記念して1988年に登場したモデルです。17年間にわたって生産されたカウンタックの最終モデルで、生産期間はわずか20か月。サンタアガタ・ボロニェーゼの工場から送り出されたのは約657台とされています。
開発を担当したのは、後にパガーニを設立するオラチオ・パガーニです。フロントノーズを持ち上げ、新デザインのフロントバンパーやエアインテークを採用。フロントブレーキへ冷却風を導くストレーキや、ボディ同色の縦型フィンを備えた大型のラジエターインテークなどによって、従来のカウンタックとは異なる外観に仕上げられました。
しかし、25th Anniversary Editionの変更はデザインだけではありません。シャシについては1977年の世界ラリー選手権王者サンドロ・ムナーリが開発に携わり、ハンドリング性能を向上させています。
さらにインテリアも改良され、パワーウインドウや遮音性の向上、より快適なシートなどを採用しました。歴代カウンタックのなかでも、もっとも扱いやすく洗練されたモデルとして評価されているのも特徴です。

一方、心臓部には「LP5000QV」から受け継いだ5.2リッターV型12気筒エンジンを搭載します。最高出力は約420馬力で、5速MTを介して後輪を駆動。最高速度は300km/hに迫ります。最後までカウンタックらしい大排気量V12と、シフトゲートを備えたマニュアルトランスミッションを維持していました。
今回の個体は1989年5月にサンタアガタ・ボロニェーゼ工場で完成し、米国へ新車納車されたものです。ボディカラーは「Rosso Siviglia」、インテリアはシャンパンカラーのレザーにレッドのパイピングという組み合わせです。
とくに興味深いのがリアウイングを装着していないことです。最初のオーナーは工場出荷時の姿を重視し、リアウイングなしでの納車を希望したことが記録されています。その後1996年まで未登録のまま保管され、カリフォルニアの医師が約20年間コレクション。その後オハイオ州のプライベートコレクションを経て、現在のオーナーが2023年に取得しています。
2025年6月にはフルードやフィルター類を交換し、ショーカー品質のディテール作業も実施。オーナーズマニュアル、販売カタログ、整備記録、工具セットなども付属します。何より1532kmという走行距離が、この個体の最大の価値でしょう。

カウンタックは「LP400」から「LP400S」、「5000QV」へと進化を続けましたが、25th Anniversary Editionはその歴史を締めくくったモデルです。しかも今回の個体は極端な低走行距離に加え、リアウイングなしという新車時の仕様を維持しています。
RMサザビーズが掲げる予想落札価格は80万~95万ドル(日本円で約1億2740万円から1億5140万円)です。歴代カウンタックのなかでもとくに保存状態の良い最終モデルだけに、モントレーでどこまで評価を伸ばすのか注目されます。
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