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予想価格は14億円超え? 41年前の限定スーパーカー「288GTO」を発見 走行わずか1541キロ 今もビッカビカの“赤いフェラーリ” とは

走行1000マイル未満の288GTOは現在世界で6台以下

 1980年代に発売されたフェラーリの限定生産スーパーカー「288GTO」が、まもなく開催されるRMサザビーズのモントレー・オークションに登場します。

 1985年式の今回の個体は、288GTOの生産99台目にあたり、走行距離はわずか1541km(約958マイル)。さらにフェラーリ・クラシケのレッドブック認証を取得し、エンジンやギアボックスなどのマッチングナンバーも維持しています。

 288GTOは、後の「F40」、「エンツォ」、「ラ・フェラーリ」へと続くフェラーリの限定生産ハイパーカーの原点ともいえるモデルです。

 登場の背景には、1980年代に大きな盛り上がりを見せていたFIAグループBがあります。フェラーリはグループB参戦を目指して288GTOを開発し、ホモロゲーション取得に必要な200台以上を生産しました。

 しかし、グループBは安全性への懸念から突然終了。288GTOはレースで本格的に戦う機会を失ったものの、その圧倒的な性能と希少性によって伝説的な存在となりました。

 1984年の発表当時、288GTOはまさに時代を超えた存在でした。2.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンは最高出力400馬力、最大トルク366lb-ft(約496Nm)を発揮。

 アルミニウムとケブラー複合材による軽量ボディを組み合わせ、最高速度は189mph(約304km/h)に達しました。0-60mph(約97km/h)加速は4.8秒で、当時の市販車としては驚異的な性能を誇りました。

オークションに出品される1985年式フェラーリ「288GTO」Mikey Noga(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品される1985年式フェラーリ「288GTO」Mikey Noga(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 今回の個体は1985年2月に完成したシャシナンバー54789で、生産された288GTOの99台目です。ボディカラーは全生産車に共通するロッソ・コルサ(赤)で、インテリアはネロ(黒)。さらにエアコンとパワーウインドーというオプションも装備されています。

 新車時にはドイツ・フィーアゼン在住のオーナーが購入しましたが、驚くべきことに本人は納車を受けず、購入したディーラーにて保管されていました。

 1991年の時点で走行距離はわずか150km。その後も複数の著名なコレクターのもとで大切に保管され、2000年にはドイツのフェラーリ愛好家のコレクションに加わりました。そこでは「F40」、「F50」、「エンツォ」、さらにミハエル・シューマッハがドライブした「F300」など、歴史的なフェラーリとともに保管されていました。

 2021年に米国へ渡った後、大規模なメカニカルサービスを実施。エンジン、タイミングベルト、ブレーキ、クラッチ、ギアボックス、冷却系などを整備し、長期保管車ながら本来の走行性能を取り戻しています。2026年2月にはフェラーリ・クラシケのレッドブック認証も取得し、主要コンポーネントがマッチングナンバーであることも確認されています。

 カタログ掲載時の走行距離は1541km。RMサザビーズによれば、走行1000マイル未満の288GTOは現在、世界に6台以下しか残っていない可能性があります。288GTOは後継モデルよりも生産台数が少なく、フェラーリの現代ハイパーカーの「始祖」ともいえる存在です。

 今回の予想落札価格は900万~1100万ドル。1ドル=150円で換算すると、約13億5000万円から16億5000万円という水準になります。

 わずか1541kmという低走行に加え、著名コレクターによる長期保管、マッチングナンバー、フェラーリ・クラシケ認証まで揃った個体だけに、予想レンジ上限の1100万ドル、つまり16億円超に届くかが大きな見どころです。

Gallery 【画像】フェラーリ・ハイパーカーの原点! 1985年式「288GTO」を見る(25枚)
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