走行1144キロのワンオーナー車! ビッカビカの「ラ・フェラーリ」がオークションに登場 フェラーリ初のハイブリッド・スーパーカーの気になる落札予想とは
落札予想額は500万〜600万ドル(約7.5億円から9億円)
フェラーリの歴代フラッグシップのなかでも、技術的な転換点となったモデルが「ラ・フェラーリ」です。
2013年のジュネーブ・モーターショーで発表されたこのモデルは、フェラーリ初の本格的なハイブリッド・ハイパーカーとして登場しました。
生産台数はクーペがわずか499台。今回RMサザビーズに出品される2015年式は、走行距離わずか711マイル(約1144km)のワンオーナー車で、フェラーリ・クラシケの認証も取得しています。
ラ・フェラーリの最大の特徴は、自然吸気V型12気筒エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。
6.3リッターV12エンジンは最高出力789馬力を発揮し、F1由来のKERS(運動エネルギー回生システム)を応用した電気モーターが161馬力を追加します。システム全体では949馬力、最大トルクは663lb-ft(約899Nm)に達します。
0-60mph(約97km/h)はわずか2.4秒とされ、1/4マイル(約402m)も9.7秒で駆け抜けます。最高回転数は9250rpmに達し、ターボを使わずにこれほどの出力を引き出したことも、ラ フェラーリの大きな魅力です。
シャシにはカーボンファイバー製モノコックを採用し、ボディデザインはフェラーリのデザイン部門を率いるフラビオ・マンゾーニが担当しました。さらに、可動式のフロントフラップやリアスポイラーなど、アクティブエアロダイナミクスを採用。速度や走行状況に応じて空力性能を変化させ、強力なダウンフォースと高速安定性を両立しています。

今回の個体は2015年2月、コロラド州で新車納車された米国仕様です。ボディはフェラーリを象徴するロッソ・コルサ(赤)で、ルーフにはネロ(黒)を組み合わせています。インテリアもネロで統一された、非常にクラシックな仕様です。
特筆すべきは、わずか711マイルという走行距離です。
新車から一人のオーナーによって所有され、走行距離は少ないものの定期的なメンテナンスが続けられてきました。2025年5月には大規模な整備を実施し、ハイブリッドシステムの高電圧バッテリーも交換・アップグレードされています。この整備費用はなんと34万9183ドル(約5200万円)に達しました。
さらに2026年にはフェラーリ・クラシケの認証を取得し、エンジンとギアボックスがマッチングナンバーであることも確認されています。クラシケの「レッドブック」に加え、新車時の「イエローブック」、整備記録、スペアキー、ハイブリッド用充電器、専用ラゲッジ、スペアホイール2セットなども付属します。
ラ・フェラーリは、フェラーリの歴代フラッグシップである「F40」、「F50」、「エンツォ」から続く「ビッグ6」の一角を占めるモデルです。しかも自然吸気V12とハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインは、現在のフェラーリへと続く重要な転換点となりました。
RMサザビーズの予想落札価格は500万~600万ドルです。1ドル=150円で単純換算すると、約7億5000万~9億円となります。
2026年1月のRMサザビーズ・アリゾナでは、走行1938マイルの別のラ・フェラーリが547万7500ドルで落札されており、今回の711マイルという低走行距離とクラシケ認証を考えると、予想の上限に迫る可能性もありそうです。
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