黒いブツブツって一体ナニ? クルマのフロントガラスに施された「謎のドット柄」 役割を調べた結果、“車体を守る”重要な仕掛けが沢山あった
まだまだある第三、第四の役割とは
第三の役割は、黒い帯状の部分から透明なガラスへと移行する境界線にドット柄を配置し、視覚的な負担を軽減することです。
真っ黒な塗装から突然透明なガラスへと切り替わるデザインにした場合、直射日光が差し込んだ際に明暗のコントラストが強くなってしまいます。
そこで、内側に向かってドットのサイズを徐々に小さくするグラデーション模様が配置され、光の透過量が段階的に調整されるよう設計されることで直射日光の眩しさが和らぎ、運転者に伝わる不快な刺激が低減されるよう工夫されているのです。
さらに、ルームミラーの後方付近にも広く配置されることがあり、強い日差しを遮るセンターバイザーとしての役割が付与されています。
第四の役割は、ガラスの製造工程において、ガラスを曲げる際の温度差を緩和し、製品の光学的な歪みを防ぐことです。
フロントガラスは平面のままではなく、車体の曲線に合わせて高温の炉の中で加熱され、精密に曲げ加工が施されています。
この加熱工程において、黒いセラミック塗料が塗布された部分は熱を吸収しやすいため、透明なガラス部分よりも急速に温度が上昇します。
黒い帯と透明なガラスの境界がくっきりと分かれていると、急激な温度差が生じ、熱膨張を起こして歪みが発生します。
そこで、境界部分に黒いドット柄が配置されることで、熱の吸収率を段階的に変化させ、ガラス全体の温度変化を滑らかにする工夫が施されています。

この配置によって局所的な温度変化が緩和され、運転時の視界を歪ませることなく、安全な曲面ガラスを製造することが可能となっているのです。
また、近年の自動車用ガラスにおいては、環境への配慮から、これらの塗料には有害な鉛を含まない素材が積極的に採用されています。
ガラスメーカーでは開発要求に応えるため、高い隠蔽性を持ちつつ、ガラスと同じ膨張係数を持つ専用のペーストが研究され、品質の向上が図られています。
一見すると単にガラスの縁が黒く塗られているだけのように見える模様ですが、実は安全な運行を支えるための緻密なメカニズムによって成り立っているのです。
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フロントガラスの縁にある黒いドット柄や帯状のセラミック塗料は、車体の接着剤を紫外線から守るという重要な役割を担っています。
くわえて、内部の構造を隠して意匠性を保ちつつ、ドットによるグラデーションで運転者の視覚的な負担を和らげるという機能もあわせ持っています。
あえて境界をドット柄にすることで熱吸収率が調整され、製造時の熱膨張によるガラスの歪みを防ぐというメーカーの知恵と工夫が施されることにより、安全で快適なドライブが裏から支えられているのです。
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