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「えっ!?」フェラーリ「F50」が17億円超えで落札!? 走行1万キロ以下の極上スーパーカーだからって なぜそこまで高騰した? その理由とは

走行距離は1万km未満の極上車

 1995年式フェラーリ「F50」が、事前予想を大きく上回る高値で落札されました。

 2026年8月に米国モントレーで開催された、RMサザビーズ主催のオークションに出品されたF50は、最終的に1210万5000ドル、日本円にして約17億6000万円で落札されました。

 事前の予想落札価格は700万ドルから900万ドル(約10億5000万円から13億5000万円)だったため、上限を300万ドル以上も上回る結果となりました。

オークションに出品され、予想を大きく上回る価格で落札された1995年式「F50」Robin Adams(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
オークションに出品され、予想を大きく上回る価格で落札された1995年式「F50」Robin Adams(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 今回出品されたF50は、349台のみが生産されたモデルのうち73台目にあたる個体です。さらに米国市場向けに用意された55台のうちの1台で、ボディはロッソ・コルサ、インテリアはブラックを基本とした仕様です。

 F50は、「F40」に続くフェラーリの50周年記念モデルとして開発されました。カーボンファイバー製モノコックシャシに、4.7リッター自然吸気V型12気筒エンジンを搭載。最高出力は513馬力で、0-60mph(約97km/h)加速3.6秒、最高速度202mph(約325km/h)という性能を誇ります。

 349台という生産台数の少なさもあり、現在ではフェラーリの「ビッグ6」と呼ばれる歴代ハイパーカーの一角を占めています。

 そして今回の個体を特別な存在にしているのが、そのヒストリーです。

 完成後、このF50を最初に所有したプライベートオーナーは、元ヘビー級ボクシング王者の「アイアン」ことマイク・タイソンでした。タイソンが所有していたという事実は、単なるオーナー履歴以上のコレクターズアイテムとしての価値を加えています。

 さらに重要なのが、車両そのもののオリジナリティです。2008年にはフェラーリ・クラシケの認証を取得しており、シャシー、エンジン、トランスアクスル、ボディがいずれもマッチングナンバーであることが確認されています。

 走行距離も6196マイル(約9965km)にとどまり、今回の出品前にはフェラーリ正規ディーラーによる大規模な整備も実施されました。

 付属品も充実。純正ハードトップや専用ラゲッジ、オーナーズマニュアルなどに加え、マイク・タイソンのサイン入りボクシンググローブも用意されています。つまり今回のF50は、ただの「希少なF50」というだけでなく、「オリジナル性が高く、低走行で、著名人の所有歴まで備えたF50」だったわけです。

初代オーナーのマイク・タイソンのサイン入りグローブも付属Robin Adams(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's
初代オーナーのマイク・タイソンのサイン入りグローブも付属Robin Adams(c)2026 Courtesy of RM Sotheby's

 700万から900万ドルという予想価格から大きく跳ね上がった背景には、こうした複数の価値が重なったことに加え、F50そのものに対するコレクターの評価が高まっていることも考えられます。

 実際、RMサザビーズでは2026年1月にも、別の1995年型F50が880万5000ドルで落札されています。

 今回の1210万5000ドルという価格は、単なる「F50の落札価格」ではありません。

 希少性、コンディション、オリジナリティ、そしてマイク・タイソンという唯一無二のヒストリー。そのすべてが揃った個体だからこそ、予想レンジを大きく超える17億円級の価格が実現したといえそうです。

Gallery 【画像】 世界一強いヘビー級王者が初代オーナーだった「F50」を見る(26枚)
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