完全無料なのに「これ、純正ナビ!?」トヨタが本気で開発したナビアプリは何がスゴい? 最新版を使ってわかった「400万ダウンロード突破の人気のヒミツ」とは
聞きやすい音声案内もモビリンクの武器
もうひとつ、印象に残ったのが音声案内です。
モビリンクではトヨタ純正ナビと同じ音声が使われています。声そのものが聞き取りやすいだけでなく、道路形状に合わせて進行方向を的確に伝えてくれるため、画面を確認する回数を減らせます。
とくに車載ディスプレイで展開するCarPlayでは車載側のスピーカーから案内音声が流れるため、このメリットがより明確になります。
運転中のカーナビは、単純に画面の情報量が多ければいいわけではありません。必要な情報を必要なタイミングで、視覚と音声を組み合わせながら伝えることが重要です。その意味でモビリンクは、「運転中にどう案内すればドライバーが理解しやすいのか」をよく考えて作られたナビアプリだと感じました。

●400万ユーザーが交通情報の精度を高める
モビリンクのもうひとつの強みが交通情報です。VICSデータに加え、トヨタ独自のプローブ情報を組み合わせることで、より緻密な交通情報をルート探索に活用しています。
ここで重要になるのが、400万ダウンロードというユーザー規模です。プローブ情報は、走行する車両などから集めたデータを活用する仕組みだけに、情報量が増えるほど道路状況をより細かく把握できるようになります。ユーザーの拡大は、moviLinkそのものの交通情報やルート探索の充実にもつながっていくわけです。
そして、こうした情報は日常のナビだけでなく、災害時にも役立てられています。トヨタは収集した走行実績情報などをもとに、災害発生時には「通れた道マップ」を提供してきました。モビリンクを含め、クルマから得られる情報を社会全体に還元できる点も、トヨタが持つプローブ情報の大きな価値と言えるでしょう。
●「無料ナビ」の枠を超えたモビリンク
今回、CarPlay上でモビリンクを使ってみて感じたのは、もはや単に「無料だから便利」というだけのナビアプリではないということでした。
車載ディスプレイで見やすい地図、クルマが走りやすい道路を意識したルート探索、分かりやすい車線ガイド、JCTやSA/PAの案内、リアルなCGによる都市高速入口表示、そして聞き取りやすい音声案内。これらが組み合わされることで、CarPlay上では純正カーナビにかなり近い感覚で利用できます。
もちろん、経由地設定やルート案内中の周辺施設検索など、改善を期待したい部分は残っています。
それでも、広告なしで基本機能を無料で利用でき、しかもトヨタ車以外でもCarPlay対応車なら活用できるメリットは大きいでしょう。
400万ダウンロードを突破したモビリンク。実際にCarPlayで使ってみると、その数字を支えているのは「無料」という分かりやすい魅力だけではないことが分かります。
むしろ印象に残ったのは、トヨタが長年のカーナビ開発で積み重ねてきた「クルマで走る人にとって分かりやすい案内」へのこだわりでした。
スマートフォンアプリでありながら、使っているうちにスマホナビであることを意識しなくなる。その感覚こそ、現在のモビリンクが持つ最大の魅力なのかもしれません。
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