AMGの本気が炸裂! メルセデスAMG新型「CLE646 スペシャルエディション」が欧州登場 30台限定の“ハンドリングクーペ”はCLE53とどう違う?
646馬力の4リッターV8に後輪駆動の組み合わせ
メルセデスAMGは2026年9月11日、刺激的なモデルを発表しました。それが「Mercedes-AMG CLE646 Spezialanfertigung(メルセデスAMG CLE646スペシャルエディション)」です。
CLE53をベースにしながら4リッターV8ツインターボを搭載し、最高出力646馬力、最大トルク850Nmを発揮します。
生産台数はわずか30台。AMGの特別コレクション「Mythos(ミトス)シリーズ」の第2弾として、アファルターバッハでハンドメイドされます。すでに30台すべてが予約済みとされています。
このクルマで注目は、エンジンだけではありません。
AMG CLE53は3リッター直列6気筒ターボにISGを組み合わせ、4MATIC+による4輪駆動を採用しています。
これに対して新たに登場したCLE646は、最新世代の4リッターV8ツインターボを搭載したうえで、駆動方式を後輪駆動に変更しました。AMGといえば強大なパワーを後輪に伝えて走る、というイメージを持つ人も多いだけに、これは非常に大きなポイントです。
搭載されるV8は3982ccで、最高出力646馬力を6000~6250rpm、最大トルク850Nmを2500~4500rpmで発生します。
加えて23馬力、205Nmを発生するISGも組み合わせています。トランスミッションは9速AMGスピードシフトTCT 9Gを介して後輪を駆動し、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は310km/hに達します。0-200km/hも11.4秒という強烈な性能です。

ボディはCLE53をベースに大幅に作り替えられ、前後のトレッドを60mm拡大。カーボン製のフェンダーやボンネット、ルーフ、前後バンパーなどを採用し、ワイドなボディを実現しています。20インチの鍛造ホイールには305/30 ZR20のフロントタイヤ、335/30 ZR20のリアタイヤを組み合わせます。
足まわりも専用設計です。KWと共同開発した車高調整式サスペンションを採用し、ダンパーは低速・高速域それぞれで伸び側と縮み側を調整可能。さらにカーボンセラミックブレーキを装備し、サーキット走行まで想定した仕上がりとなっています。
ボディの軽量化も徹底され、メーカーによればCLE53比で約170kgの軽量化を実現しました。車両重量は1895kg。後席を取り外してロールバーを組み込み、カーボン製バケットシートやポリカーボネート製のウインドウなども採用しています。
ボディサイズは全長4949mm✕全幅1987mm✕全高1420mm、ホイールベース2875mm。CLE53よりもワイドで低く、前後とも大径タイヤを履くことで、見た目にも通常のCLEとはまったく違う迫力を備えています。
CLE646は、「CLE53の上級モデル」というより、CLEを素材としてAMGがイチから走りのキャラクターを作り直したモデルと考えたほうがよさそうです。ときうに4WDからFRへと変更されたことは象徴的で、電子制御によって速さを追求するだけではなく、ドライバーが後輪の動きを感じながら操るという、かつてのAMGらしい方向へと振られています。
わずか30台という希少性も含め、新型CLE646スペシャルエディションは、現代のAMGがあえて「速さだけではないクルマ」を作ったモデルといえるでしょう。
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