ただ浸かるだけじゃ物足りない! 砂に埋もれて温まったり、川底から噴き出る砂に驚いたり 新感覚の“変わった入浴方法”が体験できる「温泉地」3選
砂の重みや薬草の蒸気など、独自の入浴文化が息づく温泉地
日本全国に有名な温泉地は数多く存在しますが、なかでも地域の特性を活かした独自の入浴方法を継承している場所があります。
今回は、通常の湯船に浸かるだけではない、変わった入浴方法が体験できる温泉地を3か所取り上げます。
●鹿児島県「指宿温泉」
まず紹介するのは、鹿児島県の薩摩半島南端に位置する「指宿(いぶすき)温泉」です。
指宿温泉は、摺ヶ浜温泉や弥次ヶ湯温泉、二月田温泉などの温泉群から構成される、鹿児島県内有数の観光地です。

なかでも、摺ヶ浜海岸の高温な自然湧出温泉を利用した天然砂むし温泉は、指宿の温泉の代名詞として広く知られています。
砂むし温泉は、海岸に湧出する温泉の熱で温められた砂の中に体を埋めて入浴するという入浴方法です。
この砂むし湯治は古くから行われており、1843年に編纂された「三国名勝図会」にも高い効能が記されています。
泉質はナトリウム塩化物泉で、源泉温度が高温であるため、潮が引いていく時間帯には砂浜から湯煙が立ち上る光景を見ることができます。
代表的な施設である砂むし会館「砂楽(さらく)」では、大潮の干潮時には波打ち際で、満潮時や悪天候の日は屋根付きの専用施設で砂浴を体験することが可能です。
砂の重みと温かさ、そして海岸に打ち寄せる波の音が、日常の緊張を和らげる空間を作り出しています。
また、山川地区にある山川砂むし温泉「砂湯里(さゆり)」では、開聞岳と東シナ海を望む雄大な自然環境の中で砂むしを体験することができます。
温泉の熱と適度な砂の重みによって全身からの発汗が促されることで、体内の毒素を排出するデトックス効果が期待できるとされています。
●大分県「鉄輪温泉」
続いて紹介するのは、大分県別府市に位置する「鉄輪(かんなわ)温泉」です。
鉄輪温泉は、日本一の湧出量を誇るとされる別府八湯のなかで最も湯けむりが集中する地域であり、昔から湯治場として栄えてきました。

この温泉地では、100パーセント源泉かけ流しのしっとりとしたやわらかな湯を楽しむだけでなく、高温の沸騰泉を利用した独自の文化が根付いています。
空も道も湯気で真っ白になる幻想的な街並みのなかで、代表的な入浴方法として提供されているのが「鉄輪むし湯」です。
これは、温泉の蒸気で温められた石菖(せきしょう)という薬草の上に横たわり、体全体を蒸すというサウナのような仕組みの入浴方法です。
ゆっくりと深呼吸をすることで体内に石菖の蒸気を取り込み、体の内側からリフレッシュする効果があるとされています。
また、豊富な温泉の地熱は入浴だけでなく、「地獄蒸し」と呼ばれる特有の調理法にも活用されています。
江戸時代から続くこの調理法は、食材をざるにのせて自然のスチームで蒸し上げるものであり、温泉成分による程よい塩味の料理が完成します。
鉄輪温泉では、古くから長期滞在者たちが食材を持ち寄って交換しながら過ごした湯治の文化が、現代における新しい形として受け継がれています。
歩いて行ける距離にさまざまな温泉施設が点在しており、お湯の熱さをきっかけとして地元の人々と旅行者がふれあう機会が多いことも特徴となっています。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
前作超え感じさせる“ロケット級”の飛び実現へ! 新スリクソン「ZXi RKT」ドライバー4モデルの実力を試してみた【PR】