映画「トップガン」主人公の愛車として人気だった40年前の“Ninja”がオークションで落札 程度も良好なカワサキ「GPZ900R」とは
オリジナル状態を保つ1986年式モデルとオークションの行方
今回オークションに登場した個体は、1986年に製造された北米仕様のモデルです。

外観デザインは、レッドとブラックを基調とした当時のツートーンカラーで仕上げられています。
カウル側面には北米仕様であることを示す「Ninja」のロゴが配置されており、1980年代のスポーツバイク特有の角張ったフォルムを強調しています。
ホイールは、初期型から1989年モデルまで採用されていた、フロント16インチ、リア18インチの純正アルミキャストホイールが装着されています。
ブレーキシステムはフロントが油圧式ダブルディスク、リアが油圧式シングルディスクであり、ブラックに塗装された純正キャリパーが装備されています。
ハンドル周りにはセパレートタイプのハンドルバーが採用されており、計器類はアナログ式のスピードメーターとタコメーター、燃料計が機能的に配置されています。
メーターパネルはブラックを基調としており、北米仕様特有のマイル表示のスピードメーターが当時の雰囲気を残しています。
搭載される908ccの水冷4ストローク並列4気筒エンジンは、CVK34キャブレターとの組み合わせにより、新車時の構成を維持しています。
走行距離計の表示は約2万5000マイルとなっており、製造から40年が経過していることを考慮すると、比較的少ない数値を保っています。
エンジン周りの状態については、過去の整備記録が残されており、定期的なオイル交換やキャブレターのメンテナンスが行われていたことが確認できます。
外装には経年による細かな傷やタッチアップの跡が見受けられますが、全体として大規模な修復歴はなく、オリジナルに近い状態が保たれています。
燃料タンクの容量は22リットルを確保しており、長距離のツーリングにも対応可能な仕様です。
出品に際しては、バッテリーの交換やブレーキフルードの入れ替えなど、走行に必要な基本的なメンテナンスが実施されました。
今回のオークションでは10件の入札を集め、最終的に8000ドル(約123万円)で落札されました。
※ ※ ※
GPZ900Rは、カワサキの技術的転換点となったモデルであり、その後のモーターサイクル開発に大きな影響を与えた歴史的な一台です。
北米の地でオリジナルに近い状態を維持してきた今回の個体は、当時の仕様を現代に伝える資料としての側面も持ち合わせています。
1980年代の日本製スポーツバイクに対する再評価が進むなかで、こうしたコンディションの個体が市場に現れることは、ビンテージモーターサイクル市場の安定した需要を示しているといえそうです。
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