映画「トップガン」主人公の愛車として人気だった40年前の“Ninja”がオークションで落札 程度も良好なカワサキ「GPZ900R」とは
「ニンジャ」のペットネームの起源となったカワサキのフラッグシップ
2026年8月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1986年式のカワサキ「GPZ900R」が発見されました。
GPZ900Rは、1983年のパリショーで初公開され、翌1984年に海外市場向けとして販売が開始されたモデルです。
開発の背景には、「Z1(900スーパー4)」の登場から10年が経過し、カワサキが次世代の世界最速マシンを再び世に送り出すという明確な目標がありました。
北米市場向けのモデルに対して「ニンジャ」というペットネームが与えられ、現在まで続く同名のシリーズの起源となったことでも知られています。

従来の空冷Zシリーズとは異なり、新開発の水冷エンジンを採用したことが最大の特徴です。
外観デザインは、空力特性を徹底的に追求したフルフェアリングが採用され、直線的でエッジの効いたシャープな造形が取り入れられています。
大柄になりがちな大排気量のモーターサイクルでありながら、車体は軽くスリムにまとめられ、扱いやすさが重視された設計となっています。
搭載されるエンジンは、排気量908ccの水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジンです。
最高出力115ps、最大トルク83Nmを発生し、当時のスポーツバイクとしては突出して強力というわけではないものの、スリムな車体と優れた空力特性があいまって、大排気量のライバル車両を凌駕する動力性能を発揮しました。
トランスミッションは6段リターン式を採用し、水冷エンジンならではのスムーズな回転上昇と組み合わされています。
その後、フラッグシップの座は「GPZ1100RX」や「ZX-10」などの後継車種に引き継がれていきました。
しかし、GPZ900Rの人気は高く、時代の経過とともに構成がスーパースポーツからスポーツツアラー的な立ち位置へと変化していきながらも、長きにわたり多くのライダーに支持されました。
国内市場においては、1990年に750ccの排気量自主規制が撤廃されたことを受け、1991年モデルから日本国内での販売も開始されました。
カワサキ初のオーバー750ccとして投入された仕様は、細かな変更を繰り返しながら、海外向けを含め最終的に2003年まで生産が継続されるという、20年にわたる異例のロングセラーモデルとなりました。
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