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レクサスの人気SUVは見た目以上の進化に注目! 新型「NX」はボディ剛性と足まわりを徹底改良 “ニュルでのテスト”で何が変わった?

ニュルブルクリンクで走りを鍛えた! 乗り心地と運転のしやすさはどう進化した?

 新型「NX」は、ボディの改良に加えてサスペンションやステアリング、アクセル、ブレーキなどの制御も徹底的に見直されています。

 開発の舞台となったのは、トヨタグループの研究開発施設「トヨタテクニカルセンター下山」。新型「NX」は、ここでさまざまな路面環境を再現したテストコースで基本性能を磨き上げた後、ドイツの「ニュルブルクリンク」でも繰り返しテストを実施したといいます。

「ニュルブルクリンク」は、激しい高低差や複雑なコーナー、路面のうねりなどを持つサーキットとして知られ、世界中の自動車メーカーが車両開発に活用しています。レクサスは、そんな「ニュルブルクリンク」に加えて、その周辺道路や200km/hを超える速度域で走行できるアウトバーンでもチューニングを実施。街中の低速走行から高速走行まで、幅広い環境で自然な操作感と快適な乗り心地を追求したといいます。

 その成果のひとつが、電子制御式サスペンション“AVS”を搭載しないグレードに新採用された“極微低速バルブ付ショックアブソーバー”です。サスペンションの動く速度が非常に遅い領域でも素早く減衰力を発生させることができ、路面の小さなうねりなどに対して車体の姿勢を安定させます。

 ステアリングにも大きな変更が加えられています。新型「NX」は、ステアリングホイールの直径を従来よりも10mm小さくし、360mmに変更。さらに、ハンドルの切れ角によってギア比が変化する“バリアブルラックギア”を採用し、電動パワーステアリングの制御も見直されました。これにより、ステアリング操作に対するクルマの反応を高めるとともに、自然で安心感のある操作フィールを追求しています。

 こうした改良は、山道などでのスポーティな運転だけでなく、交差点での右左折や駐車場での取り回しといった日常的な場面でもメリットが期待できます。

 このほか、アクセルペダルは操作時の摩擦を減らすことで、踏み込む力に対してなめらかに動くよう改良。さらに、ハイブリッドシステムの制御も変更され、加速時は従来よりも積極的にバッテリーの電力を使い、エンジン回転数の急激な上昇を抑えています。これにより、アクセル操作に対して車速とエンジン回転数が自然に上昇する、なめらかな加速感を目指しています。

レクサス新型「NX」
レクサス新型「NX」

 ブレーキ制御にも新技術が導入されました。新型「NX」はコーナリング中にごくわずかな制動力を加えることで、車体の向きや傾きを安定させる制御を採用。急な車線変更などで発生する車体の揺れを素早く収束させ、より安定した姿勢を維持できるようにしています。

 また、電気式AWDシステム“E-Four”は、後輪モーターの制御を変更。従来のように、発進時やスリップ時、旋回時などに後輪を駆動するだけでなく、直進時も含めて常時AWD走行を実現。安定した接地感を確保し、雪道などすべりやすい路面での安心感を高めています。

 こうした改良を見ていくと、新型「NX」が目指した進化の方向性が分かります。単にコーナリング性能や加速性能を高めるだけでなく、街中での扱いやすさ、高速道路での安定感、路面の凹凸を通過する際の快適性など、日常で感じられる走りの質の向上を重視しているわけです。

 レクサスは、新型「NX」の開発において、独自の運転感覚である“Lexus Driving Signature”をさらに進化させることを目標に掲げています。ドライバーの操作に対してクルマが自然に反応し、思いどおりに扱えること。そして、同乗者も快適に過ごせること。その両立を目指しているといえるでしょう。

 もちろん、実際の乗り心地や静粛性が従来型と比べてどれほど向上したかは、実車での比較試乗を待つ必要があります。

 新型「NX」は2026年末以降、世界各地域で順次発売される予定です。エクステリアやインテリアだけでなく、クルマの基本構造まで徹底的に磨き上げたことで、走りはどれほど進化したのでしょうか。今後の評価が楽しみです。

Gallery 【画像】精悍なフロントマスクと新採用の“ダブルLシグネチャー”に注目! レクサス新型「NX」を写真で見る(30枚以上)

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