半世紀を経て今なお輝く伝説の“直列4気筒マシン”が米国オークションに登場! 200万円超えで落札された52年前のカワサキ「Z1」はどんなバイク?
現在では絶版旧車の「伝説のスーパーバイク」
2026年10月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1974年式のカワサキ「Z1 900」が登場しました。
1970年代初頭、世界のバイク市場が高性能・大排気量時代へ突き進むなか、カワサキが持てる技術のすべてを注ぎ込んで誕生させたのが、伝説の「900Super4(通称:Z1)」です。
その登場から2年目を迎えた1974年式(通称:Z1-A)は、初期型の圧倒的なポテンシャルをベースに、各部の熟成を図って信頼性をさらに高めた完成形として知られています。
世界最高峰のスペックを誇った903cc・空冷4ストロークDOHC並列4気筒エンジンは、最高出力82馬力を発揮し、最高速度は200km/hを突破。
1974年式ではクランクケースの強度が見直されたほか、通称「タイガーカラー」などの象徴的なカラーリングが追加され、その流麗なスタイリングはいっそう洗練されました。
日常のクルージングから圧倒的なスポーツ走行までを1台でこなし、北米を中心に世界中のライダーを熱狂させた1974年式Z1。現代に続く「大排気量マルチ」の原点として、今なお世界のビンテージ市場で至高の価値を持ち続ける歴史的名車です。

今回出品された個体は、2025年にイタリアからアメリカへ逆輸入され、2026年に現在の出品者によって購入されました。
外観デザインについては、メタリックブラウンの車体色をベースに、オレンジとホワイトのストライプを組み合わせたカラーリングが採用されています。
ブラック仕上げのダブルクレードルフレームには、4.7ガロンの燃料タンクやダックテイルカウル、クローム仕上げの前後フェンダーなどを装備。
さらに、ブラックビニール製のツーアップシートやクローム製リアグラブバーなど、1970年代のモデルらしいスタイルに仕上げられています。
足まわりには、フロント19インチ、リア18インチのクローム製ワイヤースポークホイールを装着。タイヤにはMetzeler「Perfect ME77」が組み合わされています。
フロントには36mmのテレスコピックフォーク、リアには5段階で調整可能なツインショックを採用しています。
ブレーキについては、フロントに296mmローターと2ピストンキャリパーを組み合わせたシングルディスク、リアには200mmのドラムブレーキが装備されています。
また、計器類は160マイル(約257km/h)まで刻まれたスピードメーターと、9000rpmのレッドラインを持つタコメーターを配置。
走行距離を示す5桁のオドメーターは277マイル(約446km)を表示していますが、2026年9月にスピードメーターが交換されているため、実際の走行距離は不明とされています。
搭載されるエンジンは903ccのDOHC直列4気筒で、新車時の最高出力は82馬力。4基の28mmミクニVMシリーズキャブレターを備え、5速トランスミッションとドライブチェーンを介して後輪へ動力を伝えます。
マフラーには、Z1を象徴するクローム仕上げの4本出しエキゾーストシステムを採用しています。

2026年9月には、バルブの点検および再シム調整、キャブレターの清掃、燃料タンクやタイミングアドバンサーの清掃などを実施。
さらに、スピードメーターや点火コイル、スパークプラグ、クラッチプレート、バッテリートレイボルトなども交換されています。
そのほか、フロントブレーキのブリーディングやオイル交換、レギュレーター/レクチファイア、フューエルペットコックの取り付けなど、各部の整備もおこなわれました。
車両には出品者によるサービス記録と、出品者名義のカリフォルニア州のクリーンタイトルが付属しています。
なお、今回のオークションでは17件の入札を集め、最終的に1万3774ドル(約216万円)で落札されました。
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