時速408キロは当時“世界最速のオープンカー” 1001馬力の「スゴいヴェイロン」を発見 生産わずか92台の「グランスポーツ・ヴィテス」の価値は
出品車の走行距離はカタログ掲載時点で1万6802km
世界最速を目指したハイパーカー、ブガッティ「ヴェイロン」。そのなかでも、究極のパフォーマンスとオープンエアの開放感を両立させたモデルが「ヴェイロン16.4 グランスポーツ・ヴィテス」です。
今回オークションに登場するのは、2012年のジュネーブ・モーターショーで世界初公開された実際の個体そのものです。
数あるヴェイロンのなかでも、モデルの歴史が始まった瞬間を実際に飾った車両という、特別な来歴を持っています。
ヴェイロンのすごさは、スーパーカーの世界における性能の基準を塗り替えたことにあります。
2005年に登場した初代ヴェイロン16.4は、最高出力1001馬力を発揮。最高速度400km/h以上を実現するために、エンジンから冷却システム、駆動系、空力性能まで、あらゆる部分を徹底的に作り込んだモデルでした。

その進化形として登場したグランスポーツ・ヴィテスは、クーペ版の高性能モデル「ヴェイロン・スーパー・スポーツ」のパワートレインを、オープンボディに移植したモデルです。
搭載するのは、排気量7993ccのW型16気筒エンジン。4基のターボチャージャーを備え、最高出力は1200馬力、最大トルクは1500Nmに達します。
0−100km/h加速はわずか2.6秒。ルーフを開けて走るロードスターでありながら、最高速度は条件付きで410km/hという途方もない数値を実現しました。
2013年には、特別な速度記録挑戦車が408.84km/hを記録。量産オープンカーとして当時の世界最速記録を打ち立てています。単に屋根を取り払ったヴェイロンではなく、猛烈なパワーを受け止めるために駆動系やシャシ、空力性能まで改良された、正真正銘の高性能モデルなのです。
生産台数も特筆すべきポイントです。
ヴェイロン全体の生産台数が450台だったのに対し、グランスポーツ・ヴィテスは2012年から2015年までの生産でわずか92台。圧倒的な性能に加え、希少性もコレクターを惹きつける理由となっています。
今回の個体は、ボディカラーがジェットグレー。ブラックとタンジェリンの2トーンレザーを組み合わせたインテリアが特徴です。ドアシルとラゲッジルームには「Geneva Motorshow 2012」の文字が刻まれ、世界初公開車両であることを示しています。
走行距離はカタログ掲載時点で1万6802km。スピードキーや取扱説明書、専用のプレゼンテーションボックスなども付属します。歴史的なデビューの場を飾った来歴に加え、個性的な仕様や付属品も魅力です。
オークションは2026年11月7日にスイスで開催される「The Zürich Auction」。落札予想価格は260万〜330万スイスフラン(約4億9400万〜6億2700万円、1スイスフラン=190円換算)とされています。
1200馬力のオープンカーというだけでも驚異的ですが、世界初公開の舞台に立った一台となれば、その価値はさらに特別なものになるでしょう。
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