レクサス新型「NX」を比較試乗! HVとPHEVの走りの違いとは?
新型「NX」の本命「450h+」の実力は?
今回「レクサス・エレクトリファイド」の第1弾として登場した新型NXのトップガンとなるのが、PHEVの「450h+」だ。

●モーター走行を満喫できる「450h+」
パワートレインは、HVモデルより僅かに低い185ps・228Nm発生する2.5リッター直列4気筒エンジンに、182ps・270Nmを発生するフロントモーターと、54ps・121Nmを発生するリアモーターを組み合わせたE-Four(電気式四輪駆動)だ。システム自体は「RAV-4」が搭載するものとほぼ同じといって良いのだが、最高出力が309psとなっていて3psだけ強力になっている。
駆動用のリチウムイオン電池は容量51Ah、電力量18.1kWhとハイパワーで、満充電でのEV航続距離は88kmまで伸びている。充電は普通充電だけで、車体後部右側の充電ポートで200V/16Aで5時間半、100V/16Aで33時間。同じポートからはAC外部給電システムによってクルマから外に給電することができ、会場にはそれを利用したキャンプシーンが演出されていた。
そして、大容量のバッテリーを搭載したことで実現した息の長いモーター走行は、力強くて静か。登りの路面では後輪から押し出してくるようなE-Fourならではのトルク感が感じられるし、きつい勾配を無音で駆け登る様は、新しいもの感に溢れていてきもちいい。「すっきりと奥深い」と表現されるレクサスの走りは、こんなイメージで具現化されたのかな、とステアリングを握りつつ思った。
450h+では、イメージカラーのソニッククロムのバージョンLのほかに、ヒートブルーコントラストレイヤリング(ブルー)のFスポーツを試すことができた。こちらの足回りは最新のAVSパフォーマンスダンパーが装着されていて、スポークの間からオレンジのブレーキキャリパーがチラリと覗くスーパーグロスブラックメタリックの20インチ専用ホイールとブリヂストン製ALENZAランフラットタイヤ、インテリアの専用メーターとスポーツシートなどが、購買欲をそそってくる。
スポーツモードを選んでみると、フットワークは硬すぎない上質さをキープしていて、こちらの方がハイパワーなPHEVに合っているのでは、という印象だった。
一方、HVより200kg以上重い2010kgのPHEVの車体は、下り坂では重さを感じさせてくるけれども、今回はその弱点を補う新兵器を発見した。「プロアクティブドライビングアシスト(PDA)」がそれで、先行車に追いつくと各種の制御情報によって自動的にモーターのパワーを絞り、さらにブレーキをつまんで一定の車間をキープしてくれるのだ。
その時、HUDの車間距離を示していた部分が、クルマの形に変わり、システムが作動していることを知らせてくれる。これをお節介という方もいらっしゃるかもしれないが、筆者はとても便利だと感じた。
今回はインプレッションを書かなかった「350Fスポーツ」(走りは今回の4つの中ではピカイチ)や「250」のエンジン車についても、エンジンの出力を絞ることでこのシステムが作動することが確認できている。
先ごろおこなわれたトヨタの発表会では、豊田社長によってBEVモデルが一気に16台も発表されて我々を驚かせてくれたが、NXのハイブリッドモデルたちも要所を煮詰め、仕上がりは素晴らしい。電動化モデルを選ぶのにも、色々と吟味が必要そうだ。
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