永久不滅の名作! 初代アウディ「TT」はポルシェがルーツだった!? 「TT」の美しさのヒミツとは【中古車至難】
自動車史上、不朽の名作である初代「TT」の現在の値段は?
いずれにせよ、ドイツ系アメリカ人のフリーマン・トーマスがその原型を作り上げ、ドイツ本国のチームが生産バージョンを仕上げた初代アウディTTは、斬新でありながらも美しいクーペだった。
「円のモチーフ」がエクステリアとインテリアに執拗に反復されている様は、一歩間違えれば「くどい」感じにもなるが、フリーマンと本国のチームは見事なまでに「斬新と普遍性の両立」を果たしたように思える。
インテリアに多用されているアルミパーツは「アルミ調」ではなく、リアルなアルミニウムを用いた「削り出し」で製作している。これも、初代アウディTTの個性と高級感とを決定づけたポイントのひとつだった。
当初の日本仕様は、225psを発生する1.8リッター直4DOHCターボ+6MT+フルタイム4WDのみラインナップ。2001年には、同じ1.8リッターエンジンに低圧のターボチャージャーを装着したFFモデルを追加し、そのトランスミッションは5速MTのほかに、アイシンAW製の6速ATを用意した。
1.8リッター直4ターボ以外にも、当時のフォルクスワーゲン「ゴルフ R32」に搭載されていたものと同じ3.2リッターV6自然吸気エンジンを搭載した「3.2クワトロ」もラインナップしていた。

●走りではなくデザインを楽しむクルマ
初代アウディTTのこれら各グレードはまずまず素晴らしい走りを披露してくれる。だが2006年に登場した2代目のTT、あるいは2015年登場の3代目と比べてしまうと、走り自体は「さほどのものではない」というのが実情ではある。
まぁ、これは初代が悪いというよりは「2代目以降が良すぎる」という話なのだが、いずれにせよ“走りメイン”で物事を考えるのであれば、今さら初代アウディTTを買う意義はない。
だが、2代目以降のデザインを「偉大な初代の亜流でしかない」と感じるのであれば……、その「偉大な初代」を手元に置いてみる価値はある。
このところ良質な中古車の数が市場から減ってきているのが難点ではあるが、だからこそ、各位の見識でもってこの世界的な名作を、コンディション良好な状態で後世まで残していただければ……とも思うのだ。
直近の中古相場は、高圧ターボの1.8Tクワトロが80万−160万円で、低圧ターボを搭載するFFモデルの1.8Tが30万−100万円。そしてV6自然吸気エンジンを搭載する3.2クワトロが50万−120万円といったところ。
いずれも車両価格のほかに「ビシッと仕上げるためのメンテナンス費用」も必要となるはずだが、それを踏まえたとしても、大人な各位にとっては「手頃な価格」といえるはずだ。
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