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新車のようなポルシェ「918スパイダー」が1億8400万円! 「ラ フェラーリ」と競ったPHEVスーパーカーとは

文字どおりミュージアムレベルの「918スパイダー」の詳細とは

 2022年1月にRMサザビーズ「ARIZONA」オークションに出品された2015年式ポルシェ918スパイダーの出どころは、先般オークションレビューをお届けした「959コンフォート」やカレラGTと同じ。近・現代ドイツ車の素晴らしい蒐集で知られる「テネンバウム・コレクション(The Tenenbaum Collection)」の所蔵車である。

ポルシェ「918スパイダー」の0−100km/h加速タイム2.8秒、最高速度345km/h(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
ポルシェ「918スパイダー」の0−100km/h加速タイム2.8秒、最高速度345km/h(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

 もともと限定生産車としてリリースされた918スパイダーだが、この個体はシリアルナンバー「465」として生産され、ペンシルバニア州ニュートンスクエアの正規代理店「ポルシェ・オブ・ザ・メインライン(Porsche of The Main Line)」を介して、未登録・未走行の新車としてデリバリーされた。

 新車時の販売価格は95万8500ドル。その合計価格にはエクスクルーシヴな特注カラー「リキッドメタル・クロームブルー(5万3000ドル)」で仕上げされたボディカラーのほか、オニキスブラック+アシッドグリーンのパイピングのレザーハイド。カーボンファイバー・インテリアパッケージに、アシッドグリーンのパイピングが施されたカーボンフロアマット。そしてアシッドグリーンのアクセントストライプのシートベルトで仕立てたインテリアなど、2万6000ドル分のオプションも完備している。

 さらに、ノーズの低いこの種のスーパースポーツでは便利ながら1万500ドルのエキストラを支払う必要のある、フロントアクスルのリフトシステムも選択されていた。

 新車デリバリー以来のオーナーはわずか2人と考えられているこの918スパイダーは、今回のWEBカタログ制作時にもマイレージは1400マイル(約2253km)にも満たない。ボディの大半は、美しい輝きとつやを失うことのないよう塗料保護フィルムでラッピングされた状態にある。

 ただしこの予防的なデバイスの以前に、まだ2000km少々という走行距離からも想像されるように、現状でのコンディションは新車同様。次なるオーナーとなる落札者は、事実上の新車である918スパイダーを存分に楽しめるだろう。

 もちろん車検ドキュメントや窓のステッカーも有効なものであり、超レアな特注カラーと望ましいオプションを満載したテネンバウム・コレクションの918スパイダーは、かなりの高価格で落札されると見込まれたようだが、その予想はおおむね的中となったようだ。

●予想以上に高額落札だった理由とは

 この個体にRMサザビーズ北米本社は120万~140万ドル(邦貨換算約1億3900万〜1億6200万円)というエスティメート(推定落札価格)を設定していた。ちなみに918スパイダーについては昨2021年秋、同じRMサザビーズ社がスイスで開催した「St.Moritz」オークションにて、特別仕様の「ヴァイザッハ・パッケージ」仕様が141万1250スイスフラン、当時の日本円換算で約1億7000万円という高額落札の実績がある。

 一方、今回のテネンバウム・コレクション所蔵車は、ボディカラーこそ特注ながら高価格評価を受けやすい「ヴァイザッハ・パッケージ」ではない、スタンダードの918スパイダーである。

 にもかかわらず160万ドル、現在の日本円に換算すると約1億8400万円という高評価となったのは、コンディションや特注カラーなどの付加価値が作用していたのは間違いあるまい。

 しかしそれ以上に大きいのは、昨年のサン・モリッツでも語られていた市場の観測のとおり、「ポルシェが内燃機関とともに創り出した最後のハイパーカーとなるだろう……」という惜別の想いが、以前にも増してマーケットの市況へと影響を及ぼしているかに感じられるのだ。

>>>ポルシェ・918スパイダー のカタログ情報を見る

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