【検証】ジープ新型「グランドチェロキーL」の3列シートは使えるのか? ライバルはズバリ「ディフェンダー110」や「アルヴェル」も
注目のサードシートの使い勝手はいかに?
今回試乗したのは、上級グレードのサミット リザーブ。セカンドシートが2名、サードシートが2名の最大乗員6名のタイプだ。このほか、サードシートが3名乗車の最大乗員7名のタイプの「リミテッド」もラインナップされている。

●使えるサードシートを目指して
サードシートを備えたSUVとしてはジープは後発である。後発であるがゆえの強みは、他メーカーでカスタマーが不満であった点を改良して市場に投入できるということがある。
先行するSUVの3列シートは、普段は使うことがないけれどエマージェンシー的に2名乗車させなければならないときのシートという感が強かった。もちろん、カスタマーの購入を後押しする詰めの要素としてはそれで十分であった。
故に使い勝手はすこぶる悪かった。それよりも他の使い勝手や機能性を優先させたともいえる。
最後発のグランドチェロキーLはどうなのだろうか。
まずセカンドシートからのアプローチから。セカンドシートのショルダー部にあるレバーを引けば、シートはフロントへスライドしつつポップアップする。その軽さは、女性の片腕でも十分といえるもの。3列シートへのアクセスは非常に簡単だ。これならば普段から積極的に3列目を使いたいという気分にもなる。
ひとつ問題があるとすれば、セカンドシートがセパレートの2座だから簡単ということもある。2列目3人乗車のシートの場合、2:1に分割されており、車道(左)側の方が2名分のシートになっている。同じくショルダー部にあるレバーを引いて簡単に倒せるのだけれども、少々力が必要だ。
3列目シートに座ってみる。身長170cmの筆者が座ってもヘッドクリアランスは十分。スタジアムシートになっているため、穴蔵のような閉塞感もなく、ダッシュボードまで見渡せ開放的だ。
セカンドシートはシートバックがスリムに仕上げられているということもあり、足元のクリアランスも窮屈さを感じることはなかった。大人でも余裕であるので、小学生ぐらいの子供なら十分な広さだ。
3列目シートは電動で倒すことも起こすことできる。その所要時間は9秒ちょっと。手動だと面倒で、結果として使わなくなってしまうこともあるので、ここはできれば電動を選択しておきたい。
* * *
今回は初試乗というよりも初コンタクトというグランドチェロキーLであったが、その質感は予想以上の仕上がりだった。ちょうどよい高級感とギア感のあるインテリアは、毎日使い倒したくなるものであった。
そして何より、グランドチェロキーLはほどよくジープらしさが残っていて、欧州SUVユーザーからだけでなく、根っからのグラチェロユーザーにも受け入れられる性格を持っていた。
ひょっとしたら、国産ミニバンからも新規カスタマーを獲得してしまうのではないかと思えるほど、懐の深い1台であった。
●Jeep Grand Cherokee L Summit Reserve
ジープ グランドチェロキーLサミットリザーブ
・車両価格(消費税込):999万円
・全長:5200mm
・全幅:1980mm
・全高:1795mm
・ホイールベース:3090mm
・車両重量:2250kg
・エンジン形式:V型6気筒DOHC
・排気量:3604cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:4輪駆動
・変速機:8速AT
・最高出力:286ps/6400rpm
・最大トルク:344Nm/4000rpm
・燃料タンク容量:87L
・サスペンション:(前)マルチリンク式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)275/45R21、(後)275/45R21
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