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ピニンファリーナが改造した右ハンドル「F50」が存在した! あってはならないフェラーリが存在する理由とは

ピニンファリーナではなく、フェラーリ自社が作った右ハンドル「F50」もあった!?

 当該車両は2000年にピニンファリーナに送り込まれ、右ハンドルに変更されたものだ。ピニンファリーナでは、全部で8台のF50を右ハンドルにしたそうだ。2009年頃の話ではあるが、コンバージョン費用は7万ユーロだといわれていた。なお、ドイツにはパワーステアリングを追加するショップもあったという。

2022年にRMサザビーズ社がアメリア・アイランド・オークションにて出品した1996年式のF50は、343万6250ユーロ(邦貨換算約4億4200万円)であった。右ハンドル仕様のF50のプライスに注目だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's
2022年にRMサザビーズ社がアメリア・アイランド・オークションにて出品した1996年式のF50は、343万6250ユーロ(邦貨換算約4億4200万円)であった。右ハンドル仕様のF50のプライスに注目だ(C)2021 Courtesy of RM Sotheby's

●「フェラーリあるある」生産台数の不思議

 RMサザビーズのサイトでは「フェラーリのオフィシャル・コーチビルダーで〜」と謳っているが、この“改造”はフェラーリのクラシックカー認証「クラシケ」を取得できないと思われる。つまり、クラシックカーとしての価値がどこまで評価されるのか、実は判断が難しい。

 ちなみにフェラーリは、公式にF50の右ハンドル仕様はリリースしていない、ということになっていた。しかしF50のデビューから時が経ち、やがて中古車市場に出てくる個体から明らかになったのは、超VIP(ブルネイ国王)のために右ハンドル仕様を少なくとも2台は納車していた、という事実だ。

 ブルネイ国王は、フェラーリのワンオフモデルを何台も発注する(できる)超VIP。F50の右ハンドル仕様も特別に対応したのだろう。外部業者が右ハンドル仕様にコンバージョンしたのではなく、フェラーリが自社の工場で右ハンドル仕様のF50を生産したという事実がオークションでは評価される。

 今回の委託販売車両は、3万4269km(2万1294マイル)の低走行でしっかりメンテナンス履歴が分かっている個体だ。でも、相場よりは少しは安く買えそうな気がしてならない。もっとも昨今のF50相場暴騰ぶりなら、クラシケの取得可否も無視される恐れもあるが……。

Gallery 【画像】ピニンファリーナによって右ハンになった「F50」を見る(15枚)

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