5000万円で55台限定! 公道走行不可でも欲しくなるAMG「GTトラック・シリーズ」の本気度とは?
レーサー気分になれる「GTトラック・シリーズ」の見所は?
トラック・シリーズに搭載されるエンジンは、GTシリーズが使用する4リッターV型8気筒ツインターボ。アフォルターバッハに本社を構えるメルセデスAMGのエンジニアは、その性能をさらにモータースポーツ用のカスタムインジェクターと専用のエンジンアプリケーションによって、最高出力734ps、最大トルク850Nmにまで高めることに成功した。
これ自体はブラック・シリーズのそれに対して大きなアドバンテージを持つものではないが、リアアクスル上に搭載されるヒューランド製の6速シーケンシャルギアボックスや、伸び側・縮み側/高速・低速の4ウェイで調節可能なビルシュタイン製ダンパー、そしてこれも調節が可能なアンチロールバーなど、サスペンションのセットアップはカスタマーの好みで調節することができる。

●細部にまで受け継がれたレーシングDNA
ダイナミックなボディデザインが生み出すエアロダイナミクスも、高いドライビングダイナミクスに大きく貢献している。
フロントのカーボン製ウイングにはルーバーが内蔵され、それによってダウンフォースをさらに高めることを実現。ダブルディフューザーとホイールアーチ横のエアアウトレットを備えたリアエプロンも、トラック・シリーズが受け継いだレーシングDNAに由来している。
こちらも調節可能なリアウイングはブラック・シリーズのそれを改良したもので、またモータースポーツから直接的に持ち込まれたものとしては、大型のエアアウトレットを備えた特徴的なボンネットがある。前後のホイールはGTレースカーで用いられる18インチ径。タイヤも通常のレース用タイヤを使用することができるということだ。
いかにもレーシーな雰囲気のキャビンは、もちろんFIAによる安全規定を満たしたもの。高張力鋼板製のロールケージはアルミニウム製のスペースフレームに直接ボルトで固定され、ルーフには緊急脱出用のハッチも設置されている。
機能面でもカスタマーにとって使いやすいレーシング・エレクトロニクスが搭載されており、たとえばレーシング・トラクション・コントロールとモータースポーツ用ABSは、各々12段階で調節が可能となっている。
すべてにおいて機能優先でデザインされ、快適な要素は一切ないメルセデスAMG GTトラック・シリーズ。その車重はわずかに1400kgと発表されている。
注目の価格は、アフォルターバッハの本社デリバリーで36万9000ユーロ(付加価値税別、邦貨換算約5000万円)。55台分のオーナーリストは、おそらく一瞬で埋まってしまうことになるのだろう。
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