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4年後には買えなくなる!? 高性能&ハイコスパの日産「フェアレディZ」はいまが買い時です

従来モデル比125万円強の価格アップも妥当の内容

 これまでに世界累計180万台以上のセールスを記録した、世界中のファンに愛される日本が誇るスポーツカー・日産「フェアレディZ」。その新型の発売が2022年夏にスタートする。

 歴代モデルのデザインエレメントを巧みに取り入れたルックス、日産が誇る先進技術により実現した優れたパフォーマンス、そして、人々の心を震わせるサウンドを兼備した新型は、Zファンに新たなワクワク感を提供するスポーツモデルに仕上がっている。

2022年夏に発売がスタートする新型「フェアレディZ」。格段に向上したパフォーマンスは、価格アップも納得の内容だ
2022年夏に発売がスタートする新型「フェアレディZ」。格段に向上したパフォーマンスは、価格アップも納得の内容だ

 そんな新型フェアレディZの気になる価格は、エントリーグレードで524万1500円。従来モデル(397万9800円)と比べて125万円強のアップとなるが、筆者はこの価格差を妥当だと考える。なぜなら新型は、従来モデルと比べてパフォーマンスが格段にアップしているからだ。

 たとえば新型に搭載される3リッターV6ツインターボエンジンは、最高出力405ps、最大トルク475Nmを発生。これは従来モデルに搭載されていた3.7リッターV6自然吸気エンジン(336ps/365Nm)に対し、69ps、110Nmのアップとなる。

 しかも新型のエンジンは、フィーリングが素晴らしい。昨今のターボエンジンは、燃費重視やトルク強化型といった性格が強く、ドライブしていて気持ちいいと感じられるものは思いのほか少ない。しかし新型Zに積まれるVR30DDTT型エンジンは、「スカイライン400R」での経験から予想すると、高回転域までシャープに回り、回転が上昇するにつれてパワーが盛り上がっていく印象。アクセルペダルを踏み込んだ際のレスポンスも上々で、ドライブしていて非常に爽快なのだ。

 その秘密は、小径のターボチャージャーとターボのポテンシャルをフルに引き出す“ターボ回転センサー”の採用。これにより、過給圧をターボの回転限界領域まで使い切ることができるようになり、高出力化とシャープなレスポンスの両立を実現した。

3リッターのV6ツインターボエンジンは、出力を大幅に向上させながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現した
3リッターのV6ツインターボエンジンは、出力を大幅に向上させながら、シャープでスムーズなレスポンスを実現した

 おまけに新型Zは、そんな名機をMTで操れるという美点を持つ(スカイライン400RはATのみ)。6速MTは大トルクのエンジンに対応すべく、クラッチディスクやギアトレインを強化。また、新設計のシンクロを採用したり、シフトプロファイルを変更したりすることで、スムーズかつドライバーの意のままのシフトチェンジを可能にしたという。ちなみに新型Zは、ATも9速へと多段化。幅広いギアレンジによって、ダイレクトかつハイレスポンスを実現しているようだ。

 さらに新型は、“Zらしい”シャープな回頭性を実現すべく、フロントボディ周辺とリアのクロスメンバーを重点的に強化して十分なねじり剛性を確保。加えて、路面との接地性が向上する高応答モノチューブダンパーを採用するなど、シャシや足回りも変更されている。

シャープな回頭性を実現すべく、フロントボディ周辺とリアのクロスメンバーを重点的に強化して十分なねじり剛性を確保。さらに足回りを強化することで、直進安定性も高めた
シャープな回頭性を実現すべく、フロントボディ周辺とリアのクロスメンバーを重点的に強化して十分なねじり剛性を確保。さらに足回りを強化することで、直進安定性も高めた

 新型Zは従来モデルのビッグマイナーチェンジ版という見方もあるが、なかなかどうして、エクステリアだけでなくスポーツカーのキーエレメントであるメカニズムも、最新モデルにふさわしいアップデートが施されているのだ。さらに、現代のクルマらしく安全装備も充実。それらの内容を踏まえれば、125万円強のアップとなる新型のプライスタグは、妥当だと評価せざるを得ない。

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