世界限定500台の「ジュリアGTAm」を長距離試乗! 日本に84台のみの貴重なアルファ ロメオの乗り味とはいかに?
ハードコア仕様の「ジュリアGTAm」は、日常でも使えるのか?
100mも走れば特別なクルマであることを確信する。乗り続けて100kmを超えた頃にはスタンダードのクアドリフォリオとまるで違うクルマであることを理解する。さらにテストを続けて共に過ごした距離が500kmを超えた頃には、もうすっかりGTAmの虜になっていた。

●クルージングでは優れたGT、ベースモデルより乗りやすくて速い
走り出してすぐに実感できることは、相当にクイックなハンドリングマシンであるということ。そのぶん乗り心地は典型的なフラット&ソリッド。薄いバケットシートのおかげで頑丈な板の上に座って転がっているかのような感覚を覚えるが、それでいてショックそのものはよくいなされている。硬めの乗り心地が嫌いでなければ街中でも意外に使えそう。
高速道路を小一時間も流すと、V6ツインターボのエンジンフィールがクアドリフォリオ用とはまるで違うことがだんだんとわかってくる。フェラーリ製ユニットの中身はおそらくほとんどが新設計になっているのだろう。フケの鋭さ、トルクのつき、高回転域におけるパワー感など、全域に渡って格別だ。アルファ ロメオのためにフェラーリが作った最後のエンジン、その究極バージョンを手に入れたと思えるだけでも価値がある。
京都にたどり着く頃には、このクルマが優れたGT(グラントゥーリズモ)であることを確信した。高速域でのエアロダイナミクスが非常に優れているのだ。スムースに空気を流して走っていると実感できる。高速クルージングにおける安定感はクアドリフォリオの比ではない。
あとはサーキットで試してみたいところだが、流石に友人とはいえオーナー車なのでそれはまた別の機会にチャンスがあれば。とはいえ大いに期待が持てることは確かだ。なぜなら総合的に見て、GTAmはクアドリフォリオよりも“クセのない”クルマだったからだ。これならサーキットでも不安なく試せそう。最新モデルらしくパワートレインやシャシの制御が行き届いているからだ。
GTAmにはアルファ ロメオ110年の歴史が確かに詰まっていた。
●Alfa Romeo GIULIA GTAm
アルファ ロメオ・ジュリアGTAm
・車両価格(消費税込):2198万円
・全長:4669mm
・全幅:2024mm
・全高:1397mm
・ホイールベース:2820mm
・車両重量:1580kg
・エンジン形式:V型6気筒ツインターボ
・排気量:2891cc
・エンジン配置:フロント縦置き
・駆動方式:後輪駆動
・変速機:8速AT
・最高出力:540ps/6500rpm
・最大トルク:600Nm/2500rpm
・最高速度:300km/h
・燃料タンク容量:58L
・タイヤ:(前)265/30R20、(後)295/30R20
・ホイール:(前)9.5Jx20、(後)11.0Jx20
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