米国でランボルギーニ「ウラカン」とアウディ「R8」に発生した摩訶不思議なリコールとは?
どうしてフルードが少ないのに漏れてしまうのか?
トランスミッション・フルードが規定量に満たないことで起りうることは、ふたつ挙げられていた。変速時にギアがスリップし出力低下をもたらしかねないこと。そしてブリーザー・バルブからトランスミッション・フルードが漏れ出て最悪、車両火災につながりかねない、ということだった。

●イタリアの「グラツィアーノ社」供給のトランスミッションが該当
そもそも、トランスミッション・フルードが規定量よりも少なく充填されているのに“漏れ出す恐れ”という点が興味深い。なんでもサーキット走行のようなハードな場面において、トランスミッション・フルードが沸騰し気泡が発生しかねない、ということなのだという。その気泡がブリーザー・バルブから漏れ出す恐れがあり最悪、車両の熱いパーツに触れて発火する可能性がある、と予想できる。
ちなみにウラカンとR8のトランスミッション(デュアルクラッチトランスミッション:セミAT)は、イタリアの「グラツィアーノ社」が供給しているものだ。
アウディとグラツィアーノが共同開発し、イタリアの工場で生産。ドイツにあるフォルクスワーゲン(VW)のカッセル工場にて、クラッチとメカトロニクスのモジュールを組み立て、アウディやランボルギーニに送られている。VWの「DSG」といえばボルグワーナーからのライセンスのもとに生産しているゆえ、ちょっと興味深い。
自動車にまつわるリコールは様々あれど、生産時に油脂類が足りていなかった、という話はそうそう出くわさないだろう。ミスというのは、つくづく色々な場面で起るうるものだ。
page
- 1
- 2
VAGUEからのオススメ
海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】