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メルセデス・ベンツ「CLSクーペ」が支持される理由とは? 人気のSUVにはない4ドアクーペの価値を考える

プレミアム4ドアクーペのパイオニア

 ポルシェ「パナメーラ」やメルセデスAMG「GT」、BMW「8シリーズ グランクーペ」にアウディ「A7」。ここに挙げたプレミアムブランドのラージセダンには、共通する特徴がある。そう、いずれもクーペフォルムのサルーン、いわゆる“4ドアクーペ”であることだ。

 この4台はいずれも、従来型セダンで重視された重厚感や格式、威厳といったものよりも、カジュアルでスポーティな雰囲気を体現しているのがポイント。従来の形にとらわれない新感覚セダンといってもいいだろう。

 そんなプレミアム4ドアクーペのジャンルを切り拓いたパイオニアが、メルセデス・ベンツ「CLSクーペ」だ。

メルセデス・ベンツ「CLSクーペ」
メルセデス・ベンツ「CLSクーペ」

「あのメルセデスがこんなナンパなセダンを!」と、世間を驚かせた初代モデルがデビューしたのは2004年のこと。“美しく魅惑的であること”をコンセプトに掲げ、流麗なスタイルを持つプレミアム4ドアクーペという新カテゴリーを創造した。冒頭に挙げた4台は、基本的にCLSクーペの成功を受けて誕生したフォロワーといっても過言ではない。

 そんなCLSクーペは、現行モデルで3代目となる。日本に上陸したのは2018年で、2021年にマイナーチェンジが発表された。

 新型CLSクーペのエクステリアは、フロントマスクのデザインをリフレッシュ。グリル内にメルセデス・ベンツのトレードマークであるスリーポインテッドスターを無数に散りばめた“スターパターングリル”を採用したほか、バンパー形状を刷新したことで、ひときわ躍動的なフロントマスクとなった。

 一方、インテリアは、ステアリングホイールが静電容量式タッチセンサーを組み込んだ最新世代へとアップデート。また、ドアクローザーが標準搭載されるなど、使い勝手を高めている。

 その上で“Individualizationプログラム”と呼ばれるカスタマイズメニューによってボディカラーの選択肢が増えたほか、ひときわスポーティな“カーボンパッケージ”を選べるようになるなど、個性派モデルとしての魅力が高まっている。

 パワートレインは「CLS 220d」の2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(194ps)、「CLS 450 4マチック」の3リッター直列6気筒ガソリンターボ(367ps)、そして、最高峰モデルであるメルセデスAMG「CLS 53 4マチック+」に組み合わされる高性能な3リッター直列6気筒ガソリンターボ(435ps)という3種類が設定される。

 そのうち今回試乗したのは、ベーシックな「CLS 220d」だ。「大型サルーンなのにディーゼル?」とか「大きく重いボディに2リッターで大丈夫?」と感じる人がいるだろうが、結論からいえば「このエンジンで十分にこと足りる」。

 確かに“速さ”や“過剰さ”といったものはない。だが、豊かなトルクにより発進加速はなかなか強力で乗りやすいし、街中や高速クルージングには十分以上の動力性能を備えている。

 また、ディーゼルエンジン特有のノイズや振動もよく抑えられていて、ドライブしていても車内は快適。エレガントな雰囲気を壊すことがない。また、フットワークも安定感あふれるもので、ロングドライブでも疲れ知らず。もし、さらなる速さが欲しいなら、直6ガソリンターボを選べばいいだけだ。

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