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濡れた路面はなぜ滑る?雨の日は事故件数が5倍!? 事故らないために知っておくべき知識とは

雨にも強く 低燃費のタイヤを見分けるには?

 燃費向上のために、タイヤの転がり抵抗が小さくなってきましたが、そうした対策を始めた当初、その副作用でウエットグリップ性能が下がってしまいました。

首都高によると、雨天時の事故件数は、晴天時と比較し約5倍も高いという。雨天時の夜間は視界が悪くなるため、深夜になると晴天時の約7倍も事故が発生する。
首都高によると、雨天時の事故件数は、晴天時と比較し約5倍も高いという。雨天時の夜間は視界が悪くなるため、深夜になると晴天時の約7倍も事故が発生する。

 しかし最近はトレッドゴムにシリカ(珪素)を入れることによって、転がり抵抗を減らしながらも、ウエットグリップ性能も良くなるという魔法のようなことができるようになりました。

 シリカの量が多ければ多いほど、転がり抵抗性能とウエットグリップ性能の両方の性能が上がるのです。

 しかし良いことばかりではありません。

 これはコストが高くなり、当然タイヤの販売価格も上がります。どこで妥協すれば良いのか、自分のクルマの使い方を考えながら決めていかなくてはなりません。

 そんなときの指標となるのがタイヤラベリング制度です。

 タイヤラベリング制度とは、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」の等級分けをおこない、タイヤを販売するときにラベル表示をして、消費者に対して情報提供しています。

 転がり抵抗係数の数値に合わせて、AAA、AA、A、B、Cの5等級、ウェットグリップ性能をa、b、c、dの4等級に分けています。

 ラベル表示されているタイヤの中でも、転がり抵抗性能がAグレード以上、ウェット性能がdグレード以上に入っていれば「低燃費タイヤ」と定義されています。

 そもそも、なぜこの制度ができたかというと、燃費の良いタイヤを作り始めた初期のころ、転がり抵抗は小さいけれど、ウエット性能が極端に低かった時代があったからです。

 燃費が良くなって燃料代が浮いても、雨でスリップして事故をおこしたら、損害はどちらが大きいか簡単にわかります。

 だから転がり抵抗が小さいだけでなく、その当時は二律背反とされていたウェット性能を表示することに意味があったのです。

 このラベリング制度はJATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)に加盟しているタイヤメーカー(海外メーカーも含めて)14社が参画しています。

 この制度は難しいタイヤ選びの指標になるはずです。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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