スバルの新クロスオーバーSUV「クロストレック」はなぜ本家インプレッサより先にデビューするのか?
“お下がり”ではないスバル初の技術も盛りだくさん
さらに最新モデルだけあって、新生クロストレックには上位モデルの“お下がり”ではないスバル車初の新技術も豊富に盛り込まれている。

たとえばフロントシートには、スバル車として初めて、乗員の仙骨を押さえることで骨盤を支える新たな構造を採用。また、シートレールと車体の結合部を、ブラケットを介した固定方法からシートレールを直接、車体に固定する構造へと変更している。これは、取りつけ剛性を高めることでガタをなくすとともに、シートそのものの揺れを抑えて乗り心地を向上させるメリットがあるという。
また先進安全装備では、従来のステレオカメラに超広角の単眼カメラを追加したトリプルレンズが新しい。日本市場向けとしては初採用となる同技術により、より広いエリアの状況を認識できるようになり、自転車や歩行者の飛び出しに対応できるシチュエーションが増えているという。
さらに、スバル車としては初めて、車外360度の様子をモニターで確認できる“デジタルマルチビューモニター”を採用。車両を真上から疑似的に見られるだけでなく、斜め方向など8つの視点に切り替えられるタイプで、日本車としては珍しい装備となる。
このように新生クロストレックには、今回から採用が始まった新たなアイデアが随所に見られる。
そんな新生クロストレックで興味深いトピックのひとつが、パワートレインである。現時点で発表されている日本仕様のエンジンは、2リッター水平対向自然吸気エンジンに小型モーターを組み合わせたマイルドハイブリッド“e-BOXER(イー・ボクサー)のみ。現行のXVに搭載される1.6リッター自然吸気エンジンなどは用意されない見込みだ。
ただし将来的には、別のパワーユニットがラインナップに加わる可能性も高い。それが1.8リッターターボなのか、それともストロングハイブリッドなのか、もしくはその両方、またはどちらでもない別のユニットなのか、今後の展開が非常に楽しみである。
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ちなみに、新生クロストレックの開発キーワードは、“愉しさ=FUN”だという。では、クロストレックのどこに“愉しさ”の要素が盛り込まれているのだろうか?
まずスタイリングは、従来のXVに対して面積を拡大するとともに、よりアクティブな雰囲気を強めたクラッディング、内部をハニカム形状としたフロントグリルなどでアグレッシブさを強調。昨今のトレンドに沿ったこのシフトは、多くのユーザーから歓迎されるに違いない。
また、開発主査が「動的性能も“愉しさ”をキーワードに進化させました。気持ちよくドライブできるクルマに仕上がっています」と話していることから、実際にステアリングを握る日が楽しみである。
この先、新生クロストレックは、正式発表を経た後、デリバリーがスタートする見込みである。気になるそのタイミングは、現状、“2023年春”とアナウンスされているが、どうやら桜が咲き始めるころよりも前、“冬の終わりに近い春”には姿を見せるようだ。
●SUBARU CROSSTREK
スバル クロストレック(プロトタイプ)
・全長:4480mm
・全幅:1800mm
・全高:1580mm
・ホイールベース:2670mm
・最低地上高:200mm
・タイヤ:17/18インチ
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