「輸入車の巻き返しはあるか!?」 2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー「10ベストカー」真の実力を検証する
イギリスの伝統とフランスの革新も10ベストカーに選出
続いては、イギリスの歴史あるモデルと革新的技術を投入したフランス車の実力を検証しよう。
●ランドローバー「レンジローバー」 “キング・オブ・オフローダー”の座を守る

メルセデス・ベンツやBMW、アウディだけでなく、ロールスロイスにベントレーにランボルギーニにフェラーリと、高級車メーカーから相次いでSUVが登場している。そんな中、半世紀以上にわたって“キング・オブ・オフローダー”の座に君臨し続けてきた「レンジローバー」。
かつて“砂漠のロールスロイス”といわれていたレンジローバーは、本家であるロールスロイスから「カリナン」というSUVが登場した今でもキング・オブ・オフローダーであり続けているのか? 結論からいうと、レンジローバーは依然としてキング・オブ・オフローダーである。
歴代モデルのデザインアイコンを継承しつつ究極まで贅肉をそぎ落とした新型のボディは、見事なフラッシュサーフェイスと相まって異次元の品質感と精密感、先進感を伝えてくる。そして走り出せば、卓越した内外装に負けない芳醇な乗り味がドライバーを包む。もちろん、レンジローバーならではの悪路走破性へのコダワリも健在だ。
●ルノー「アルカナ」 ヨーロッパ車初のフルハイブリッドカー

EV路線まっしぐらに見える欧州の自動車業界だが、前のめりになっているのはEU(欧州連合)の政府であり、ほとんどの自動車メーカーは2035年のハイブリッドを含めたエンジン禁止法案に反対の立場だ。
「EV技術にすべての資金を投入するとエンジン開発が滞り、結果として二酸化炭素削減のスピードは落ちる可能性がある」というのは、ルノーCEO(最高経営責任者)ルカ・デメオの言葉。すべての人がEVを買えるわけではない現実を考えると、ハイブリッド化などによりエンジン車の燃費を引き上げていくことが重要だという意味である。
そんな考え方の下、ルノーが投入してきたのが「アルカナ」(と「ルーテシア」、「キャプチャー」)が搭載する“E-TECH HYBRID(イーテック・ハイブリッド)”だ。欧州車としては初のフルハイブリッドであると同時に、レーシングカーが使う“ドッグクラッチ”を利用しているのが面白い。
実際、ドライブフィールはダイレクト感が強く、加速も変速もスポーティ。それでいて燃費も優秀だ。一部ではオワコンともいわれているハイブリッドだが、脱炭素時代に向けたつなぎ役として、またカーボンニュートラル燃料利用の受け皿として、今後その存在感はますます高まっていくだろう。
* * *
果たして、今年度のCOTYの栄冠はどのモデルに輝くのか? 最終選考会は2022年12月8日16:30からCOTY公式YouTubeチャンネルでライブ配信されるので注目してほしい。
●2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー最終選考会YouTubeチャンネル
https://youtu.be/NTqmwFQBH4s
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