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ホンダの“スポーティコンパクト”待望の復活! 新型「フィットRS」は開発陣のこだわりが詰まった意欲作だった

現行フィットに感じていた物足りなさがRS登場で払拭

 さらにうれしいのは、走りの味つけにおいても標準グレードとの差別化が図られていることだ。

 かつてシビックRSは、エンジン自体のチューニングを変えて動力性能を高めていたが、イマドキのフィットRSはパワートレインの制御により差別化。なかでも今回試乗したハイブリッド仕様は、アクセル操作に対する反応やエンジンの演出、モーターの使い方を標準グレードに対して変えている。

久しぶりのRSグレード復活となったホンダ新型「フィットRS」は、デザイン&機能のアップデートでスポーティなルックスと走り味を獲得
久しぶりのRSグレード復活となったホンダ新型「フィットRS」は、デザイン&機能のアップデートでスポーティなルックスと走り味を獲得

 現行フィットのハイブリッド仕様は、従来モデルに比べてモーターの出力を高めつつ、立ち上がりを鋭くして加速の躍動感を高めているが、新しいフィットRSは他グレードにない「スポーツモード」を選ぶことで制御を変更し、その躍動感をもう一段高いレベルにまで引き上げている。

 それにより、アクセル操作に対するレスポンスと駆動力がアップし、グッと加速する感覚が強まっている。その上で、アクセルを踏み込んだ際にまるでMT車のようにシフトアップする制御の、シフトアップ直前のエンジン回転数を高めることで、エンジンを高回転まで使い切っている感覚が向上した。その結果、より人間の感覚に沿った加速フィールとなったのだ。「スポーツモード」を選択した新型フィットRSは、アクセルペダルを踏む歓びが高まっているのがはっきりとわかる。

 ダンパーやバネだけでなく、パワーステアリングの制御まで新型フィットRS独自の味つけが施されたハンドリングは、ステアリングを切るとスッと俊敏にクルマが向きを変える一方、コーナリング中はグッと踏ん張ってくれるため走行安定性が高い。

 曲がり始めは軽やかで、ひとたび旋回状態になると踏ん張る秘密は、サスペンションのチューニングにあった。フロントサスペンションのバネは標準グレードよりもやわらかくしてステアリングを切った際の反応を高めつつ、ひとたび曲がり始めると減衰力を高めたダンパーと硬くしたスタビライザーにより、グッと踏ん張って姿勢を安定させるセッティングにしているのである。

* * *

 新型フィットRSの登場で、現行フィットに感じていた物足りなさがかなり満たされたように思う。ライバルのトヨタ「ヤリス」にはMT車がラインナップされているし、日産「ノート」とスズキ「スイフト」には、それぞれスポーティグレードの「NISMO」と「スイフトスポーツ」がラインナップされている中、これまで現行フィットにはなかったスポーツ仕様というピースが、新しいRSの登場でついに埋められたのだ。

●HONDA FIT e:HEV RS
ホンダ フィット e:HEV RS
・車両価格(消費税込):234万6300円
・全長:4080mm
・全幅:1695mm
・全高:1540mm
・ホイールベース:2530mm
・車両重量:1210kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC+モーター
・排気量:1496cc
・駆動方式:FWD
・エンジン最高出力:106ps/6000〜6400rpm
・エンジン最大トルク:127Nm/4500〜5000rpm
・モーター最高出力:123ps/3500〜8000rpm
・モーター最大トルク:253Nm/0〜3000rpm
・燃料消費率(WLTC):27.2km/L
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トーションバー式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)185/55R16、(後å)185/55R16

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