なぜタイヤメーカーがゴルフ用品を展開? タイヤもゴルフボールも「ゴムだから」だけではないその理由とは?
横浜ゴムは「PRGR」、ダンロップは「SRIXON」「XXIO」
一方、横浜ゴムがゴルフ事業を開始したのは1983年です。

タイヤ産業が厳しい状況にあった時期に、「自社の技術が使え、企業イメージからも逸脱しない」という点から、新規事業として白羽の矢が立ったそうです。
同社が注目したのはゴルフクラブのヘッドスピードで、ゴルファーごとに異なるヘッドスピードに応じ、カーボンヘッドドライバーとゴルフボールを6タイプずつ展開。「PRGR(プロギア)」というブランド名で売り出し、今日に至る「ヘッドスピードに応じたゴルフクラブ選び」という理論の嚆矢となります。
ブリヂストン、横浜ゴムは、このように自動車用国産タイヤメーカーとして創業したのちにゴルフ事業を手がけることになりましたが、海外生まれのブランドであるダンロップの歩みは、これら両社とは少々異なっています。
ダンロップのルーツは、1888年、ゴルフというスポーツの故郷、スコットランドのJ.B.ダンロップ氏が創業した自転車用タイヤ工房です。同氏は1900年にバーミンガムに拠点を移してダンロップ・ラバー社となり、のちにゴルフボールの生産も手がけるようになります。
1909年には、外国人居留地の神戸浪花町に日本支社を設け、日本初の近代的ゴム工場として操業を開始しました。この支店は1917年に英国ダンロップ社が全額出資したダンロップ護謨(極東)という日本の法人となります。
ここで国産初のゴルフボールの生産がはじまったのは1930年、ブリヂストンが本格生産をはじめる5年前のことです。
時は移り、1960年に住友グループがダンロップに資本参加。さらに1963年に住友グループ傘下の「住友ゴム工業」となり、1964年にはゴルフクラブの生産をはじめます。
ちなみに現在、同社のブランドとして知られる「SRIXON(スリクソン)」は、1990年代後半に東南アジアで販売を開始したブランドがルーツです。同じく「XXIO(ゼクシオ)」ブランドは2000年、ゴルフクラブとゴルフボールのブランドとして登場しています。
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