シトロエン「ベルランゴ」の本命はいつ頃上陸? “3列シート7人乗り仕様”の走りや使い勝手とは
ゆったりしたリズム感で余裕を感じられる走り
1.5リッターのディーゼルターボ“BlueHDi 130”に、ダイヤル式シフトセレクターを持つ8速トルコンATを組み合わせたパワートレインは日本仕様でもおなじみのもの。300Nmのトルクを1750rpmから発生するため、決して小さくないボディを軽々と加速させてくれる。
さすがにハイブリッドや電気自動車が増えてきた昨今、加速感は軽快とはいいがたいが、重たくのっそりとした風でもなく、アクセルの踏み込みに対して一瞬の間をおいて、リニアにトルクが立ち上がる。

ハンドリングについては明らかにショートボディよりゆったりとしたフィールで、ホイールベースの長いクルマを走らせている感覚が強い。街中では90度以上の交差点を曲がる際に、内輪差を多少なりとも意識させられるし、レーンチェンジの際の手ごたえも半拍ほど糸を引くような揺らぎがやってくる。
でもそれが、かったるいとかトロいといった印象につながらないのが、ベルランゴXLの不思議なところ。むしろ中立から拳1個分にも満たないほどの微舵を切る辺りでは繊細で、前輪についで後輪がかすかな遅れを伴い、しかしキチンと追従して向きが変わっていく。しかも切り足せば、ちゃんと反応してくるし、手を止めれば足回りがロールを受け止め、キチンと旋回し続けてくれる。操舵フィールや剛性感がユルくなったとか曖昧になったところはないが、適度に甘やかで、手元に伝わるインフォメーションが驚くほど失われていないのだ。
それでいてロングホイールベースの恩恵か、洗濯板状の路面や継ぎ目のギャップを超える際や、高速巡航時の上下動やピッチングなどが明らかにおだやかになっている。けっして高級になったとかクラスが上位にスライドしたのではなく、リズム感がよりゆったりしている。いわば増したのは、サイズや定員、荷室や積載量だけでなく、まったりと“チル”をキメられる余裕そのものなのである。
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このように魅力満載のベルランゴXLだが、インポーターであるステランティスジャパンは2022年3月1日の設立発表時に、「2022年中に日本市場に導入する」とアナウンスしている。半導体不足などの影響でスケジュールは遅れているようだが、そろそろ日本上陸の正式発表に期待したいところだ。
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