シトロエン「ベルランゴ」の本命はいつ頃上陸? “3列シート7人乗り仕様”の走りや使い勝手とは
ショートボディ約2台分のラゲッジスペース
2023年に新型が上陸するルノー「カングー」のヒットにより、フランスの商用車ベースMPVは日本でもすっかり市民権を獲得した。そんなカングー最大のライバルが、シトロエンの「ベルランゴ」だ。

実はベルランゴの欧州向けラインナップには、現行モデルのデビュー当初より「XL」というロングボディが存在する。いかにも日本で人気を集めそうな3列シートの7人乗り仕様だ。というわけで興味津々、先日、フランス本国にてこのロング版に試乗してきた(ちなみに2列シート5人乗り仕様は、フランス本国では「ベルランゴ Taille M(タイユエム=ミドルサイズ)」と呼ばれている)。
ベルランゴXLのボディサイズは、日本向けのショートボディ=5人乗り仕様が全長4405mm、全幅1850mm、全高1850mmであるのに対し、フランス本国の発表値なので参考程度だが、全長4753mm、全幅1848mm、全高1849mmとなっている。
幅と高さは認証値の計測の仕方によるわずかな差といったところだが、全長はプラス348mm、つまり35cm近く長い。確かにリアのスライドドアより後ろ側、フェンダーもクォーターウインドウもリアピラーもひときわ長くなっており、ホイールベースもショートボディが2785mmなのに対し、ロングボディは190mmもストレッチされて2975mm、ほぼ3mとなっている。
通常状態のラゲッジスペース容量は、ショートボディの597リッターに対し、ロングボディは850リッターと約4割増し。さらに3列目シートを外しての5人乗り状態なら、1050リッターにまで広がる。
とはいえ、これらの数値はトノカバーより下側、ウインドウ枠より下のスペースを指すため、実際はもっと広い。2列目シートの背もたれを3座とも倒し、助手席まで畳んだときのロングボディの荷室容量は実に2693リッター。ショートボディは同じ状態にしても2126リッターなので、567リッターも広い。標準状態のショートボディ1台分のラゲッジスペースが増大していることになる。
しかも、3列目シートの足下は大人でも楽に座れるほど広い。それでいて、不要な際は背もたれを畳めるのみならず、ロックを外せば前脚を支点に3列目シートをフォールドできるため、リアデッキ側を広く使えるポジションになる。もちろん、この状態でシートが後ろに倒れてこないよう固定可能だ。
さらに、前脚のレバーを引くとロックが解除され、3列目シートを1脚ずつ取り外せる。前後スライドまで備えているのに、コツ要らず、説明書要らずで簡単に脱着できるのには感心させられた。
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