広大な荷室はキャンプや車中泊に“使える” プジョー「リフターロング」は力強い走りも魅力的
予想外の力強い加速と楽しいハンドリング
そんなリフターロングが搭載するのは、最高出力130psの4気筒ディーゼルターボ。1.5リッターという小排気量エンジンで大きなボディをきちんと走らせることができるのか? 試乗するまで少し不安を感じていた。

しかし、そうした不安は杞憂に終わった。実際にドライブしてみると実にトルクフルで、傾斜のきつい上り坂でも力強く上っていく。もちろん高速道路でのクルージングも快適だ。
よくよく考えてみれば、300Nmという最大トルクは、自然吸気ガソリンエンジンでは3リッターV6エンジンに相当する数値。リフターロングのエンジンはそれをわずか1750回転から発生するのだから、力強く感じられるのは当たり前だ。
その上、リフターロングはこれだけ大きなボディを持ちながら、車両重量は1700kgと、2列シートの標準モデルに対して50kgしか増えていない。意外に軽いのである。
低回転域が力強いディーゼルターボゆえ、アクセルを深く踏み込まなくても十分に加速する。そのため街中でのドライブは楽々。振動や音も気にならず、イマドキのディーゼルだけに回転フィールも良好と、文句のつけようがない。
そんなリフターロングの走りでもうひとつ驚いたのは、ハンドリングが楽しいこと。キビキビとまではいえないものの、とても素直に曲がってくれる。背が高いのにどうして? と不思議に感じたが、ハンドル操作に対するクルマの反応や向きの変わり方、そしてロールスピードなどのバランスがいいのだろう。ワインディングロードでも運転が楽しく感じたのは想定外だった。こうしたドライビングフィールは、日本のミニバンでは味わえない美点である。
* * *
そんなリフターロングは、どんなユーザーとのマッチングがいいのだろう? 3列シート車が欲しい人はもちろんだが、イチオシは大容量のラゲッジスペースを活かし、レジャードライブのアシとして使う人。たっぷりのギアを積み込んで長距離のレジャードライブに出かける。フランス人がバカンスに出かけるときのような使い方が、最も光るモデルである。
そして、長距離ドライブ時の良好なドライバビリティと疲労感の少なさ、そして優れた実用性というバランスのよさは、国産ミニバンにはライバルがいないと断言できる。
●Peugeot RIFTER LONG GT
プジョー リフターロング GT
・車両価格(消費税込):455万円
・全長:4760mm
・全幅:1850mm
・全高:1900mm
・ホイールベース:2975mm
・車両重量:1700kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1498cc
・変速機:8速AT
・最高出力:130ps/3750rpm
・最大トルク:300Nm/1750rpm
・駆動方式:FWD
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トーションビーム式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)215/60R17、(後)215/60R17
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