レクサス電動化の象徴となる新型「RZ」を体感 個性あるBEVを作り出す渡辺プレジデントの人物像
個性あるBEVを作り出す渡辺プレジデントの人物像
2023年2月13日にトヨタ(レクサス)は役員人事・幹部職人事を発表し、同年3月1日付けでレクサス初のBEV専用モデルとなる新型「RZ」のチーフエンジニアを務める渡辺剛氏が新たなレクサスインターナショナルのプレジデントに就任しました。
今後のレクサスを率いる渡辺剛プレジデントとはどのような人物で、開発に携わった新型RZとはどのようなモデルなのでしょうか。

2023年4月1日付けで豊田章男氏が社長から会長に、佐藤恒治氏がレクサス・GRプレジデントから社長に就任することが発表されたほか、前述の通り渡辺氏が新たなレクサスのプレジデントに就任します。
渡辺氏は、群馬県出身の1972年生まれの50歳。幼少期の頃はスーパーカーブームでその頃からクルマに憧れを抱いていたといい、将来はクルマづくりに関わる仕事に就くことが夢だったといいます。
群馬工業高等専門学校を卒業後、1993年にトヨタに入社し、東富士研究所でエンジンシステムの先行開発を行っており「その頃からチーフエンジニアを目指していた」と渡辺氏は振り返ります。
その後、2012年にレクサスインターナショナルに異動し、これまでレクサス「LC」「LS」の商品開発やGA-Lプラットフォームの開発に携わった他、2017年よりUX300eや新型RZのチーフエンジニアを務めます。
2020年からはLexus Electrified開発部の担当部長として電動化を推進してきました。
一方のレクサス自体は、2005年に発売された「RX」以降、HEV(ハイブリッド車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)といった電動モデルをラインナップしています。
そして2019年の電動化ビジョン「Lexus Electrified」の発表によりその動きはさらに加速したことで、ブランド初のBEV市販モデルとなる「UX300e」や、初のPHEVを設定した「NX」が市場に投入されました。
また、東京オートサロン2023で話題となった「AE86 BEV Concept(電気じどう車)」の開発も担当し、これはカーボンニュートラルの実現に向けてフルラインナップで商品を展開し、ユーザーより多くの選択肢の提供を目指す指針として展示。渡辺氏はこのAE86について次のように話しています。
「レクサスで培ってきた電動化技術を活用して、AE86のボディや車重の軽さ、前後の重量バランスは極力維持し、BEVの特徴である高い駆動力やMT採用による従来以上の走りの楽しさを感じられるモデルを目指して開発しました。
BEVは、ある意味アクセルだけで車速をコントロール出来てしまうのです。だけど、クルマっていう軸で考えた時にBEVでも操れる楽しさがあって良いのではないかと。
例えば、マニュアルトランスミッションのように自分で操作するというのは、クルマを楽しむっていうことに確実に繋がってるので、そういう部分を意識してBEVを作ると『どうなるのだろう?』ということが議題になって『じゃあやってみよう』となりました。実はこれ僕がやってみたかったことです」
そんなクルマに対しても熱い想いを持つ渡辺氏が作ったレクサス初のBEVとはどのようなモデルなのでしょうか。渡辺氏は次のように話してくれました。
「カーボンニュートラル社会の実現に向けて『クルマ屋レクサス』が取り組むべきことは、自然や地球環境を大事にしながらも、楽しいクルマを追求し続けることだと考えています。
RZでは、乗って安心感があり、触れて心地よく、操って楽しい、そんなレクサスらしいBEVの実現を目指したいという想いで開発を進めてまいりました。
Lexus Electrifiedのコアテクノロジーである四輪駆動力システム『DIRECT4』が、ドライバーの操作に対し、素早くリニアなクルマの応答を実現します。
デザインでは、BEV化に伴い、スピンドルグリルから、新たなレクサスアーキテクチャーである『スピンドルボディ」への進化やドライバーの操作性にこだわった『Tazuna Concept』を織り込んだコックピット空間など、機能的本質や独自性を追求しています」

そんな新型RZはどのようなデザインなのでしょうか。エクステリアは全体的なプロポーションや面の構成などを含めて伸びやかなプロポーションです。
とくにフロントフェイスのスピンドルボディは塊感のある造形となっており、ひと目見て「レクサスのRZ」と分かる印象を与えてくれます。
インテリアはTazuna Conceptに沿ってコクピット感を強めたことでより運転に集中出来る他、スッキリした造形のメーター周りやダイヤル式シフトの採用により、レクサスの世界観に先進性がプラスされました。
また新型RZではレザー表皮を使用せず、新たな素材を採用することで質感を高めているうえにドアトリムの間接照明(陰影イルミ)や、大開口部のパノラマルーフにより上質な空間となっています。
なお、パノラマルーフは従来のようなロールを廃止し、縁部分の造形を工夫したことで上部の圧迫感も軽減されています。
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