トヨタ陣営がイスラエル企業と共同開発中!? 「電気自動車をワイヤレスで充電する」未来技術の真価とは
実証実験を進めるイスラエル企業と共同開発
トヨタ自動車とデンソーは、エレクトレオン社というイスラエルの新興企業とワイヤレスチャージング(無線給電)分野での共同開発をおこなうと発表しました。これまでEV(電気自動車)への取り組みに関していろいろといわれてきたトヨタですが、黙々と開発を進めているようです。

2035年までにエンジン車の新車販売を事実上、禁止するとしていたEU(欧州連合)ですが、先ごろ、条件つきでエンジン車の販売を容認すると方針転換しました。
「ほら見たことか!」という論調が一部で散見されますが、EUはあくまで、“合成燃料で走るエンジン車のみ販売を許容する”としており、EV普及の方針を完全にあきらめたわけではなさそうです。
何しろ合成燃料は、現状、めちゃくちゃ高価。製造方法によって異なるとはいえ、一般的なガソリンの2~5倍の価格といわれています。もちろん今後、技術革新や合成燃料メーカーによる競争により安くなる可能性はあるでしょうが、現状のままでは富裕層のみが手を出せる燃料となりそうです。
そんななか聞こえてきたのが、トヨタ勢がイスラエルのエレクトレオン社とワイヤレスチャージング分野で共同開発するというニュース。充電ステーションのインフラ拡充やハイパワー化などがたびたび話題となる中、久しぶりにワイヤレスチャージングという言葉を耳にしました。
EVが抱える大きな課題は、なんといっても充電インフラと充電スピードです。駐車場にクルマを置くだけで、または走行中に充電(ダイナミックチャージングとも呼びます)できたなら、どれほどのユーザーメリットを提供できるだろう……と、エンジニアたちは奔走しているのですね。
●日本でもワイヤレスチャージングが進化する!?
過去に公開された動画を見ても明らかなように、トヨタは旧々型「プリウス」の頃からワイヤレスチャージングの技術に取り組んでいました。それから10年ほどの月日が経った今でも実用化に至っていないのは、効率が悪かったりコスト高だったり、なんらかのハードルがあるのでしょうね。
当時、筆者が小耳に挟んだのは、ワイヤレスチャージングを実現するには、クルマを停める位置に高い精度が求められるという話。もっとも、最近は自動駐車機能の支援技術が進化していますから、あのときとは状況も変わっているのかもしれません。
トヨタとデンソーはエレクトレオン社とともに、すでに販売されているEVでワイヤレス充電技術を利用するためのアフターマーケット用ワイヤレスキットの共同開発、今後、市場に投入される新型EVへのワイヤレス技術の統合、ワイヤレス充電の標準化の形成に向けた協力、そして日本、米国、EUにおける実証実験などの面で共同開発するそうです。
EVへの取り組みが遅いだの、EV開発に非積極的だのといわれてきたトヨタですが、実は黙々と開発を進めているのですね。
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