さらなる進化に圧倒される! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」に息づく“自動車を発明したメーカー”ならではのプライドとは
内燃機関から電動化へ、そしてアナログからデジタルへの橋渡し役
第二次世界大戦後の再建期に、戦前のモデルをそのまま生産再開させたメルセデス・ベンツ「170」をその始まりと定義すると、メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」は実に11世代目のEクラスということになるそうです。
そんな長い歴史を持つだけでなく、乗用車のベンチマークとして常に君臨してきた存在の最新型は、一体どんな仕上がりになっているのか? オーストリアのウィーンでおこなわれた国際試乗会で目の当たりにしたのは、激動の時代にも変わらない、いやむしろなおのこと光る、自動車を発明したメーカーならではのプライドでした。

メルセデス・ベンツは新型Eクラスに対して“Bridge between the world”いう言葉を使っています。それは内燃エンジンと電動化時代の、そしてアナログとデジタルの橋渡しということを意味します。
実際、パワートレインは今回、すべて電動化されました。プラグインハイブリッド車が主軸に据えられてガソリン、ディーゼルの複数モデルを設定。2リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンを積む「E200」、同じくディーゼルターボエンジンを積む「E220d」は、いずれも出力を向上させた“ISG(Integrated Starter Generator)”を組み合わせるマイルドハイブリッドに進化しています。
ちなみに今回、用意がありませんでしたが、北米ではすでに3リッター直列6気筒ターボエンジンにISGを組み合わせた「E450 4マチック」も発表済みです。
「EV(電気自動車)はないの?」と思われるかもしれませんが、メルセデス・ベンツの場合、そちらを受け持つのは「EQE」。Eクラスは全車、“現時点では”内燃エンジンを搭載しています。
実は現行「Sクラス」から使われている“MRA II”プラットフォームは、この新型Eクラスが最後と公言されていますから、次期型は(おそらくはEQEと統合して)EVになりそう。新型はそこへ向けての橋渡し役でもあるわけですね。
では、デジタル化はといえば、象徴的なのがインテリアに用いられた“MBUXスーパースクリーン”。センターから助手席前まで一体となったこの大型ディスプレイは、「EQS」などに使われている“MBUXハイパースクリーン”との対比では、計器盤に相当するドライバー眼前のディスプレイが独立しているのが見た目上の大きな違いですが、実は中身は完全に刷新されています。
一番の特徴は、2024年から完全導入予定のソフトウェアである“MB OS”のインフォテインメントに関する部分を先行して用いていること。操作環境がアップデートされ、“ジャスト トーク”機能により、もはや「ハイ、メルセデス」の呼びかけがなくても音声認識機能が起動します。
また、「気温が20℃以下になったらシートヒーターを入れて」、「アンビエントライトを暖色系に」といった風に、条件に応じて同じ機能を呼び出されるルーティン機能も目を引くところです。
加えて、サードパーティ製の各種アプリにも対応します。すでに「TikTok」を使えたり、ゲームを楽しめたり、あるいはダッシュボード上に据えつけられたセルフィカメラを使って「Zoom」などでのオンライン会議をおこなえたりといった具合。今後、さまざまなアプリがOTAによって活用できるようにとのことです。所有している間に、クルマの機能がどんどん拡張していくわけですね。
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