さらなる進化に圧倒される! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」に息づく“自動車を発明したメーカー”ならではのプライドとは
運転支援装備の制御の巧みさには度肝を抜かれる
今回は新型Eクラスに用意される3種類のパワートレインを試すことができました。

すべてに好バランスだったのはE200。マイルドハイブリッドの効果も顕著なアクセル操作に対するツキのいいレスポンス、車重の軽さから来る乗り心地とフットワークの両立ぶりが、颯爽とした印象です。
E220dは、厚みを増したトルクと全域のたくましい力感が好印象。ですが、ちょっと鼻先が重く感じられるかもしれません。
個人的ベストはE300e。現行型の車名ルールに則れば、仮に日本に入ってきたときには「E350e」と呼ばれることになりそうなモデルです。
2リッターガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムは、システム最高出力230kW(313ps)、最大トルク550Nmを発揮します。そして25.4kWhという大容量バッテリーを搭載し、EV航続距離は97〜115kmを誇ります。
電気モーターでの走りはきわめて静かでなめらか。エンジンがかかれば実に力強く、特に100km/hから先の高速域での伸びは絶品です。しかも、車重の増加が乗り心地にはかえってプラスに働いているようで、重厚でしっとりとした部分も。往年のファンなら「これぞメルセデス!」と感じ入るところかもしれません。
驚いたのはそれだけではありません。運転支援装備の制御の巧みさにも度肝を抜かれました。
例えば、いわゆるACCである“アクティブ・ディスタンス・アシスト ディストロニック”は道路標識認識機能とリンクして速度を自動調整するのですが、この加減速が実になめらか。郊外の100km/h区間から50km/h規制の市街に入るときなど、はるか手前からじわっと速度を落としていって、街に入る瞬間にきちっと50km/hに合わせてきます。
また、新たに搭載された“アクティブ・レーンチェンジ・アシスト”は、走行状況に応じてすべて自動で前走車を追い越し、然るべき後に元の車線に復帰します。これらは、日本仕様ではそのまま採用とはならないかもしれませんが、いずれも新採用の広角レーダーが可能にしたものだけに、検知性能の向上に合わせて他の機能も制御が一層緻密になっています。
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まだまだお伝えしたいことは尽きないのですが、そんなわけで新しいEクラスは、「クルマはまだこんなに進化できるのか!」と圧倒されるほどの跳躍を遂げていました。
最初に書いたとおり、メルセデス・ベンツとしてはこのEクラス、来るべき時代への橋渡しという思いもあるようですが、転換期だからといって未来のことにばかり目を向け、今をおざなりにするなんて考えは彼らには全くないようです。むしろ、その時々に最善を尽くしたクルマを提供することが、明日への架け橋になる。新型Eクラスは、まさに自動車なるものを発明したメーカーの確固たる信念がギュッと濃縮された1台といっていいでしょう。
楽しみな日本導入は、おそらく2024年初頭辺りになりそうです。
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