さらなる進化に圧倒される! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」に息づく“自動車を発明したメーカー”ならではのプライドとは
あらゆる面で想像を超えていた圧倒的進化
さて、肝心なクルマとしての出来栄えは? 結論を先にいってしまえば、あらゆる面で想像を超える進化を果たしていました。従来モデルの高い完成度に「フルモデルチェンジなんて必要あるの?」と思っていた私も、一発でノックアウトされてしまったほどに……。

まず、デザインを見てみましょう。フォルムはまさにオーセンティックなFRセダンのド真ん中。ショートオーバーハング、ロングノーズ、セットバックされたキャビンにやや垂れ下がったテールがとてもエレガントな印象です。
全長4949mm、全幅1880mm、全高1468mmと、ボディサイズは長さも幅もまた少しずつ拡大されていますが、そのサイズを活かしきったデザインは正直、写真より実車の方がいい雰囲気といえます。
「EQシリーズ」のブラックフェイスを取り入れたフロントマスクも、そして物議を醸している、スターマークをLED化して組み込んだテールランプも同様。高いクオリティもあって、実車を見たらすんなり受け入れられてしまったのでした。
パワートレインを問わず、走り出してまずうならされたのが、その快適性の高さでした。まずは室内がとにかく静か。ディーゼルエンジンのE220dでも、もちろん回せばそれなりに音は聞こえるのですが、ボリュームは決して大きくなく、「どこか遠くでカプセルに包まれた音が鳴っているかな?」くらいの感覚です。風切り音、ロードノイズも極小で、静寂を楽しめます。もちろん、音楽も鳴らし甲斐があるというものです。
そして乗り心地。どれも“AIRMATIC”サスペンションに“ADS+”と呼ばれる減衰力連続可変式ダンピングシステム、そして、リアアクスルステアリングを備えていた今回の試乗車は、ゆったりとしたストローク感がもたらす心地よい浮遊感と、それと本来は相反しそうな、速度を上げるほどに高まるフラット感によって、なんともリラックスできる乗り味を実現していました。
先代、特に日本仕様はランフラットタイヤを履いていた分、乗り心地に関しては不利な部分もありましたが、それを差し引いても新型の乗り味は絶品といえます。
かといってコーナリングが不得手なわけではなく、むしろ逆。身のこなしはとても軽やかで、意のままのドライブが可能です。これには、最大4.5°の操舵角を持つリアアクスルステアリングの貢献も大きいのは間違いないでしょう。
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