デジタル時代にふさわしい高級車が誕生! メルセデス・ベンツ新型「Eクラス」は独自OS搭載でADASやインフォテイメントが劇的進化
電動化は進むも内燃機関は終わらない
最近になって欧州は「2035年にエンジン車を禁止する」という方針を撤回。これにより、これから先のクルマの進化は、ますます多様化することになるでしょう。
メルセデスは以前から、そうした考えを示してきましたが、その一端がガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドと品ぞろえ豊富な新型Eクラスのパワーユニットに見て取れます。

2リッターガソリンターボエンジンを搭載する「E200」は、新型Eクラスのベースモデル。駆動方式は伝統的なFR(フロントエンジン/リアドライブ)ですが、前後ともエアサスペンションとなった足回りはタイヤと路面の接地感が素晴らしかったのが印象的でした。
組み合わされる48Vのマイルドハイブリット機構によりモーターで走り始めるため、発進はとてもスムーズ。また、一定速度で走っていると気づかないうちにエンジンが停止し、アクセルペダルを踏み込むと自然にエンジンが息を吹き返します。エンジンが「ブルン!」といわずに始動するのは、なんとも不思議な感覚です。
メルセデス独自の“ISG(インテグレーテッド・スタータ・ジェネレーター)”と呼ばれるマイルドハイブリット機構は、モーターとクラッチが9速トルコンATに内蔵されており、燃費を改善しながらも高級車のお手本のように快適な走りを堪能させてくれます。
●新型「Eクラス」で最も感動したADASの進化ぶり
長距離を走る機会が多い人におすすめしたいのは、やはりディーゼルです。
「E220d」に搭載される2リッターの直列4気筒ディーゼルターボは、すでに日本でも撤回されていますが、厳しいユーロ7という排ガス規制もクリア。昨今、日本ではガソリンと軽油の価格が高騰しているので、ディーゼルという選択肢は二酸化炭素の低減とランニングコスト軽減という二刀流のメリットがあります。
もしも自宅に充電インフラがあるという人には、プラグインハイブリットの「E300e」(日本では「E350e」を名乗る)もおすすめ。モーターだけで100kmの航続が可能です。
サルーンカーでもここまでパワートレイン等が多様化すると、何も流行に乗ってSUVを選択する必要はないかもしれません。
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このように、進化の著しい新型Eクラスですが、実は今回の試乗で筆者が最も感動したのは、ADASの進化でした。
地図データとの協調で、ACC(アクティブクルーズコントロール)の設定スピードが自動的にリアルな交通環境とリンクしていきます。正直にいってこの分野では、日本車は完全に負けているといわざるを得ません。
兎にも角にも、デジタル時代の高級車に求められるのは、人や社会環境と上手に手を組むこと、ではないでしょうか? 新型Eクラスを通じて、メルセデス・ベンツの哲学を垣間見た気がしました。
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