フェラーリ最新のオープン・スーパーカー「ローマスパイダー」はルーフを開けても閉じても甘美! “刺激が増したV8エンジン”に心奪われる
乗り心地のよさと静粛性の高さは文句なし
晴天に恵まれた試乗日。テスト車はすでにルーフが開けられた状態で準備されていました。

早速、乗り込んで走り出すと、まず驚かされたのが乗り心地のよさ。とにかくボディがしっかりしていて、荒れた路面はおろか、速度抑制用のカマボコ状のスピードバンプを通過したときすらも、全くミシリともしないのです。
サスペンションは、適度に姿勢変化を許容しつつもムダな動きを抑えた絶妙なセットアップで、姿勢は常にフラットに保たれます。いやはや、こんなに快適とは……と大いにうならされました。
フットワークも、これまた文句なし。反応は鋭いというよりは正確で、ステアリングを切り込んでいったとおり、大舵角まで素晴らしい追従性を披露します。低速〜高速コーナーまで、これぞニュートラルステアといわんばかりの前後バランスに優れた旋回感は快感以外の何物でもなく、思わずペースが上がってしまいます。
ポルトフィーノMの記憶を思い出すと、やはりルーフを閉じた方が、格段にボディ剛性が高く感じられたものですし、開けたときと閉めたときではハンドリングに微妙な違いも見受けられました。ですが、ローマ スパイダーは開閉どちらの状態でも明らかな差がなく、文句のつけようのない走りを堪能させてくれたのです。
エンジン、そしてエグゾーストが奏でるサウンドにも違いが感じられました。高いギアでクルージングしているときには、「えっ?」と思うほど静か。低速域ではかなり低音寄り、しかもバリバリという破裂音が目立ったポルトフィーノとはちょっと異なる趣です。
●ついに心奪われる官能性を身につけた3.9リッターV8ターボ
一方、アクセルを深く踏み込んだり、低いギアを選んだりしたときなどには、心地よいサウンドが響いて気持ちを鼓舞してきます。正直、始終吠えているよりもメリハリがあって、一層、音を楽しむことができるように思います。
ワインディングロードでは、走行モードを切り替えられる“マネッティーノ”を「SPORT」へ。こうするとDレンジのままでも巧みなギアシフトがおこなわれて、より一体感のある走りを楽しめます。
コーナー進入でブレーキングしていくと、エンジンをブリッピングさせながらドンピシャリのダウンシフト。大きく操作しやすいコラム固定式パドルも備わりますが、触れなくても十分と思えるほどです。
正直、カリフォルニアT以降のターボ化された3.9リッターV型8気筒エンジンは、自然吸気時代よりも格段にパワフルだけどやはり音が……という思いが、ずっとつきまとっていたように思います。
それがこのローマ スパイダーで納得のいくものに、いや、心奪われるものになった。掛け値なしに、そんなことを思ったのでした。
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