VW「パサート」はなぜワゴンだけになったのか? 「ゴルフ」と並ぶビッグネームの新型とは? 広大な荷室と優れたクルージング性能は不変
近年の課題だった内装の質感も大幅にブラッシュアップ
新型パサートはそのパワートレイン、そして数的にもグループの核たる車台、MQBモジュールに大きく手が加わったことも特徴のひとつです。

VWの技術開発担当取締役を務めるカイ・グリューニッツ氏は、VWのエンジニアリング戦略がEVへと収れんしていく過程において、仕向地別にきめ細かく対応するためには内燃機のブラッシュアップも欠かせない要素のひとつだといいます。
「全体論として、我々の戦略におけるEV化の流れは変わっていませんし、将来的にそうなるだろうと私も思っています。
ただし、欧州市場を見てもその過程でPHEVの需要が一時的に増えることもありますし、米大陸やアフリカなど、この先も内燃機が必要とされるエリアがあることも理解しています。そうなると内燃機の競争力をしっかりと確保していくことも大事です。
今回、我々の4気筒アーキテクチャーに大きく手を加えたのは、この先8年から10年ほどの市場動向を見据えてのもので、この先もおおむね2年ごとに見直しを加えながら戦える基礎体力をしっかり織り込みました」
VWグループは、ヘルベルト・ディース前会長時代に大胆な目標を掲げてEV化に先陣を切ったわけですが、そのグループ規模の大きさもあって世論の対立構造を招いた一面もあります。
オリバー・ブルーメ現会長は世界屈指の内燃機エンジニアリングを誇るポルシェの社長でもあり、世界的な状況変化を察しながら現実型のプランビューを描いているのかもしれません。いずれにせよ、以前よりは俄然バランスの取れた戦略だと思います。
どうやらこの刷新により、新型パサートの動的質感は現状よりもひときわ高められていることは間違いなさそうです。そして質感といえば、近年のVWの課題だった内装周りのそれも、カテゴリー内で十分戦える域に達しています。
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ちなみに、新型パサートの日本導入は、2024年中を予定しているとのこと。爆発的積載力を使いこなしながらも上質な走りを望む、そんなアクティブカスタマーにとっては待ち遠しい選択肢になりそうです。
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