ソニーの新型EV「アフィーラ」はいつ発売? モビリティショーにも出展中のプロトタイプはどう進化した!?
市販化の際に気になるその車両価格はどうなる?
ただ、日本でのお披露目で登壇したSHMの代表取締役社長兼COOの川西 泉氏からは、AFEELAが目指すソフトウェアのアップデートについての言及がありました。
川西氏はアフィーラを、「知性を持ったモビリティとして育てていき、ユーザーに寄り添う唯一無二の存在、愛着を持てるように新しいモビリティの可能性を追求していく」とし、その上で「自分の好みに合わせたアフィーラが作れる場所、表現できる場所、共創できる場所、これらをデジタルの世界で用意したい」と述べました。

その主軸となるプログラムが、社外のディベロッパーやクリエイターが参加できるオープンな『アフィーラ共創プログラム(仮称)』というわけなのです。
これは外部からのクリエーターやアーティストを巻き込み、社内の知見にとどまらず外部のエンジニアとも共創していける場をオープンに作っていくことを意味します。川西氏によれば「これが新たなモビリティの可能性を追求していくことになる」というわけです。
ただ、具体的に挙げられたのは、どちらかといえばエンタテイメント系の機能がほとんどです。
一応、自動運転に発展する運転支援でのソフトウェアも視野に入っているようですが、そのあたりの言及はありませんでした。おそらく、これは走行に関する部分は経験が豊富なホンダに任せ、ソニーならではの多彩なエンタテイメントの追求をオープン化することで、独自の高付加価値車を提供する。そんな想いがこの日の発表からは感じ取れました。

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ソニーはかつて、ウォークマンでパーソナルオーディオで世界を席巻した実績があり、これがあったからこそiPodが生まれ、iPhoneへと発展したとApple社の創業者である故スティーブ・ジョブス氏が述べていたことがありました。
つまり、ソニーは新たなソリューションのきっかけを創ることを常に目指し、実現してきた歴史があり、少なくともソニーファンにとってはクルマにもそんな世界観を期待しているのだと思います。川西氏はそんなユーザー層をアフィーラに重ねているのかもしれません。
アフィーラの量産車については、2025年前半に先行受注を開始し、同年中に発売を予定。デリバリーは2026年春に北米から開始、日本へは2026年中を予定しているといいます。
とはいえ、気になるのはそのお値段です。
川西氏は2022年暮れのインタビューで「自分たちがやりたい、こういった機能を入れたい、あるいはもっとIT技術をふんだんに取り入れたいとなれば、価格面で安くすることはできないでしょう。価格と調整しながら開発することで中途半端な製品にはしたくないのです。まずは自分たちが実現できるものを作ってみて、そこから生まれた技術や経験からコストダウンが進んで普及できるものを作っていきたい」と話していました。ここから生まれる高付加価値車がアフィーラというわけです。
こうしたことから、市販化した際のアフィーラの車両価格は1000万円は下らないうだろうとの予想もあります。
となれば、このクラスには多くのライバルがひしめき合っており、ソニーファンが求めるようなガジェット的なものだけでは勝ち抜けないことはSHMも承知の上だと思います。
何より、価格に見合った満足度を与えることはマストだと思いますから。その意味でも、これから先、発売までの2年間にどこまでアップデートした姿を我々の前に見せてくれるのか、今から大いに期待して待ちたいと思います。
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