“賛否両論のEV”と2週間暮らしてみて実感! フィアット「500e」を“2拠点生活”で試してみた「ストレスフリーのクルマ生活」実現なるか?
出先での毎日の充電は負担大。自宅への充電設備の設置はマスト
前述したように、今回、バッテリーチャージはすべて出先の高速充電器を使いました。高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅、そして我が家の近くにあるコンビニに設置されている充電器を活用しました。

いろいろな場所で充電してみて分かったのは、ひと口に高速充電器といっても出力がまちまちだということ。サービスエリアにある高出力タイプは30分間で最高15.5kWh充電できたのに対し、コンビニに設置された低出力タイプは同じく30分間で半分以下の6〜7kWhしか充電できませんでした。
また今回、13回充電したうち、充電スポットに先客がいて待たされたのは1回だけでした。まだまだ充電スポットの数は少ないですが、少なくとも筆者が利用するエリアではそれ以上にEVが普及していないのだと実感しました。
今回、充電はすべて出先の充電器だけでまかなうことができたのですが、毎日どこかで1回30分間充電していたと考えると(1日に2度充電した日もありました)、充電という行為が負担に感じたのも事実です。
ストレスフリーのEVライフを送るには、やはり自宅の充電環境は必須ということでしょう。スマホを自宅で充電せず、出先のカフェなどでのみ充電して使うことを考えると、確かにムリがありますよね。
そしてもうひとつ、フィアット500e特有のストレスもありました。日本向けの充電口は北米仕様の“CCS1”規格で、日本の標準規格である“CHAdeMO(チャデモ)”の高速充電器を使うには、CCS1からCHAdeMOへと変換するアダプターが必要となるのです。
しかもこのアダプター、コードレス掃除機かと思うほど大きく重たいのです。これを充電のたびに荷室からヨイショと取り出し、高速充電器のケーブルとフィアット500eのコネクターにガチャンとつなぐのですが、それなりの力が必要でとても面倒。
筆者は何度かやるうちに慣れてしまい、ほとんど気にならなくなりましたが、力の弱い人だと大変かもしれません。
* * *
今回、フィアット500eと約2週間暮らすことで、EVの魅力や課題をリアルに感じることができました。
EVのある暮らしは思っていた以上に現実的で、状況さえ許せば「欲しい!」とさえ思ったほど、フィアット500eは魅力的なモデルでした。
ただし、自宅に充電設備があること、そして、EVだけですべてを賄うのではなく、エンジン車と併用する(つまり2台持ち)、という条件つきではありますが……。
●FIAT 500e OPEN
フィアット 500e オープン
・車両価格(消費税込):536万円
・全長:3630mm
・全幅:1685mm
・全高:1530mm
・ホイールベース:2320mm
・駆動方式:FWD
・電気モーター:交流同期電動機
・最高出力:118ps/4000rpm
・最大トルク:220Nm/2000rpm
・駆動用バッテリー総電力量:42kWh
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トーションビーム式
・ブレーキ:(前)ディスク、(後)ドラム
・タイヤ:(前)205/45R17、(後)205/45R17
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