国産メーカーも驚愕!? 中国車ブランド「BYD」は日本車の脅威となるのか? 「上陸第1号」のコンパクトSUVに乗って考える
ひと昔前の中国車と比べて急速に洗練されたデザイン
そんな歴史を持つBYDだけに、ATTO3も当然のごとく(?)EVです。

ボディは全長4455mm、全幅1875mm、全高1615mmのSUVフォルムで、日本車でいえばトヨタ「カローラクロス」より少し短く、少しワイドといったサイズ。国際的にはコンパクトSUVに属すモデルです。
パワートレインは、最高出力204ps、最大トルク310Nmのモーターに58.56kWhのバッテリーを組み合わせています。
1充電当たりの航続距離は470km(WLTCモード)で、これは日産「リーフ」の322〜450kmよりも長く、トヨタ「bZ4X」の487〜559kmよりは短い、最新EVとしての平均レベルといったところです。
中国製とくれば気になるのは、なんといっても品質です。日本人はどうしても中国製品に対して厳しい目を向けがちですが、ATTO3はどうでしょうか?
エクステリアデザインは、特別、見どころがあるわけではありません。しかし、少し前の中国車で感じられた「トレンドから少し遅れた感じ」は皆無。
駐車場で日本車に囲まれても違和感なく溶け込むレベルで、ひと昔前の中国車と比べれば急速にデザインが洗練されているように感じます。
少なくとも「デザインがパッとしない」レベルでないことは認めざるを得ません。欧州車といっても通用しそうなのは、ヨーロッパの自動車メーカーなどから実力のあるデザイナーを迎えているからでしょう。
その上で、ドアパネルの凹凸のクオリティとか、パネルとパネルのすき間の均一感といった品質面も納得できるレベルです。
BYDは2010年に、自動車ボディ製造用金型メーカーで世界最大手である日本企業の工場をひとつ買収していますが、そこでつくられた金型を使っているからこそ、高いクオリティを実現できているのです。
少なくとも「見た目や外装の品質がよくない」なんて印象はありません。
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