なぜフォーミュラE供給タイヤはポテンザではなく「エンライトン」ブランドになる!? ブリヂストンのモータースポーツ活動会見が開催
2026−2027シーズンからフォーミュラEの単独サプライヤーに
ブリヂストンは2023年12月15日、「2023年ブリヂストンモータースポーツ活動60周年 『極限への挑戦』次のステージへ」と題し、モータースポーツ60周年の活動総括と、今後のグローバルモータースポーツ活動において、今以上に「サステナブル」を重視していくという活動方針を発表しました。

ブリヂストンがモータースポーツ活動に参入したのは、1963年に開催された第1回日本グランプリといいます。
以来、1976年にはF1日本グランプリに参戦、1981年に欧州F2参戦、1991年にDTM参戦、1995年のインディカーシリーズに参戦とグローバルに拡大、そして1997年にはFIA世界選手権における最高峰、F1へ参戦しました。
F1では1997年から2010年までの14年間で242戦、175勝を達成、こうしたモータースポーツで培った技術力やモノづくり力、ブランド力、そして人材は、現代に至るまでプレミアムタイヤビジネスの基盤となっていると、ブリヂストン取締役代表執行役グローバルCEO、石橋秀一氏は語ります。
今回発表されたのは、今後のグローバルモータースポーツ活動についてです。
すでに同年12月7日に発表されましたが、ブリヂストンは2026−2027年シーズンから、FIA「フォーミュラE世界選手権」に単独サプライヤーとして選定されました。
これはFIA世界選手権に名を連ねるグローバルモータースポーツに15年ぶりに復帰することを意味します。
従来、こうしたモータースポーツ活動では、同社のプレミアムスポーツタイヤブランド「POTENZA(ポテンザ)」で行うのが常でしたが、フォーミュラEにおいては「ENLITEN(エンライトン)」というブランドで行うことが発表されました。
エンライトンとは”EV時代の新たなプレミアム”商品設計基盤技術で、ユーザーに寄り添い、タイヤへのニーズを満たすだけではなく、ユーザー、モビリティの特性に合わせて、インスパイアさせる性能にエッジを効かせ、新たな価値を提供する「究極のカスタマイズ」を実現。
そしてモータースポーツタイヤにおいて、レース条件、クルマ、ドライバーの最高のパフォーマンスを支える性能へのカスタマイズを繰り返すことによって、ENLITEN技術を早期に進化させ、その技術を市販用タイヤに反映して、価値を創造するとしています。
今後は、エンライトンで強化するサステナブルなグローバルモータースポーツ活動をコアとして、ブランド力を進化させ、「自ら極限へ挑戦」し、レースを支える姿、情熱を示すことで、「サステナブルなプレミアムブランド」を構築。「すべての人にとっての最高」を支え続け、モビリティの未来になくてはならない存在となることを、ブランドとして目指すとしています。
さらにブリヂストンは、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を通じて、原材料調達からリサイクルまで、タイヤを「創る」「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体のサステナビリティをいち早く推進すべく、モータースポーツタイヤにおいて、再生資源・再生可能資源比率を65%以上とすることに挑戦。100%再生可能エネルギーを活用した生産、カーボンニュートラルなタイヤ輸送を実現し、タイヤのケミカルリサイクルにも挑戦していくとのことです。

石橋秀一代表執行役グローバルCEOは、「ブリヂストンは、これまでと変わらないモータースポーツに懸ける情熱をコアに、サステナブルなグローバルモータースポーツを『EV時代の新たなプレミアム』と位置づけるエンライトン技術で支えるとともに、ビジョンである『サステナブルなソリューションカンパニー』へ向けて、モータースポーツを起点にしながら、会社全体をより早く進化させていきます。そして、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動強化を通じて、すべての一人ひとりにとっての『最高』を支え続け、モビリティの未来になくてはならない存在となることを目指していきます」とコメントしました。
また常務役員 製品開発管掌の草野亜希夫氏は「モータースポーツは『原点』であり、『走る実験室』です。現物現場でレースにおける最高のパフォーマンスを支え続けるとともに、“From Circuit to Street”のコンセプトの下、極限の状況で使用されるモータースポーツタイヤ開発で技術をより早く磨き、アジャイルな開発を加速していきます。それにより、『究極のカスタマイズ』を目指すエンライトン技術をより早く次のステージへ進化させ、モビリティの進化に対応し、お客様に新たな価値を提供する市販用タイヤ開発へ繋げます」とコメントしました。
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