全長4.2m級「レクサス史上最小のSUV」 新型「LBX」の完成度は期待を超えた? コンパクトさとは裏腹の“強い存在感”はインパクト大
周囲のクルマや景色の中に埋没しないキャラクターの強さ
こうした走りの実力に加えて、バレンシアの街が舞台ということでもうひとつ分かったのは、LBXのコンパクトさとは裏腹の存在感の大きさでした。実は試乗中、他のLBXが走るのを外から眺める機会があったのですが、これがカナリ目を引いたのです。

まず遠目に見た印象は、サイズは小さそうなのにたくましく見えるなというものでした。先に記したように、ホイールベースとトレッドを拡大したボディは、足元に225/55R18という大径のタイヤ&ホイールを履いています。フォルムもボリュームある下半身とスリークなキャビンの対比で、とても力強いものに。シルエットが目に入った時点で、何やら特別なクルマが近づいてきたと感じさせたのには驚きました。
そして次の瞬間には、“ユニファイドスピンドル”と呼ばれるグリルフレームを持たないマスクと、特徴的なシグネチャーライトの組み合わせが「あっ、レクサスだ」とアピールしてきます。周囲のクルマ、あるいは周囲の景色の中に決して埋没しないキャクターの強さを、LBXは感じさせたわけです。
この外観も、そして内装も、決して華美なわけではなく、先進感を声高にアピールするものでもありません。特にインテリアは、インフォテインメントシステムの画面がダッシュ下側に置かれるなど、コンサバといえばコンサバ。ですが、これもコンパクトカーに求められる視界のよさ、直感的な使い勝手に配慮してあえてそうしたときけば、納得です。
さらに、実はLBX、他のGA-Bプラットフォームのモデルに対して着座位置が15mm下げられ、それに合わせてステアリングホイールの角度を起こし、アクセルペダルはオルガン式とされています。心地よい走りには、視界も含めた心地よいドライビングポジションも貢献していたわけです。
一方、後席はお世辞にも広いとはいえないのですが、ラゲッジスペースの容量は通常時で330リットルと十分に確保されています。このサイズのクロスオーバーSUVとして、使い勝手は十分とっていいでしょう。
いわゆる小さな高級車といったとき、これまではラージクラスのモデルのような豪華さ、重厚感を求めがちだったように思います。しかしながらLBXは、コンパクトカーの気持ちよさ、メリットを失うことなく、むしろそれを丁寧に質高く仕立てることで、結果としてプレミアム性を持つに至ったといえそうです。これぞ、まさにいい意味でヒエラルキーから逸脱した存在ではないでしょうか?
* * *
日本という舞台も、バレンシアに負けず劣らず交通環境はタフ。そんな中でもLBX、十分期待してよさそうだというのが、今回の試乗での率直な印象です。
そして、さらにいえば、きっと同じように街中でのたたずまいが映えるクルマになっていることも、間違いないでしょう。
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